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「地獄の花園」のネタバレ感想・考察
【ここからは物語の核心を含むネタバレとなります。閲覧される場合はご注意ください。】
※ただ、このネタバレは本作品を観た管理人が解釈して内容を述べ、映画の断面を捉えてるに過ぎません。興味の沸いた方は是非本編をご覧くださいませ。
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直子の勤める会社には、普通のＯＬとヤンキーＯＬがいます。
ヤンキーＯＬらのトップに君臨するのは直子と仲の良い蘭で、その強さとキャラクターはまるで漫画の主人公のようでした。
しかしある事件がキッカケで、実は直子の方が蘭よりケンカが強いことが周囲にバレてしまいます。
ショックを受けた蘭は修行して力をつけ、「地上最強のＯＬ」の座をかけて直子に戦いを挑みました。
その結果、勝利したのは直子でした。
しかし、蘭のそばには彼女を支える恋人の姿があり、直子は大いに敗北感を味わったのでした。
直子はどこにでもいるようなごく普通のＯＬです。
しかし、彼女の勤め先である（株）三富士では、ヤンキーＯＬたちが日々熾烈な派閥争いを繰り広げていました。
三富士には佐竹一派を率いる営業部の「狂犬の紫織」、安藤一派を率いる開発部の「悪魔の朱里」、そして神田一派を率いる製造部の「大怪獣悦子」などかなりの猛者が揃っていましたが、なんと、ある日中途採用で入社してきた一匹狼の蘭が、女同士の仁義なき戦いを瞬く間に制してしまいます。
弱い者いじめを許さず、正義のためにその拳を振るう蘭は、誰よりケンカが強いにもかかわらず不器用で天真爛漫な性格をしており、まさにヤンキー漫画の主人公のような人物でした。
直子はそんな蘭とひょんなことから意気投合し、いつしか親友と呼べるほどに仲良くなります。
しかし、そのせいで蘭の噂を耳にした「地上最強のＯＬ」である麗奈から目をつけられ、彼女の傘下にある（株）トムスンのヤンキーＯＬたちの手によって、蘭を呼び出すための人質として拉致されてしまったのです。
蘭は直子を救うため、相手の要求に従ってたった１人で敵地に乗り込み、「トムスン三銃士」のうち「下関の虎河豚」の異名を持つ麻理と「七色の拳を持つ女」と呼ばれる早苗を撃破しました。
しかし３人目の「青い稲妻」こと妙子には敵わず、あえなくノックアウトされてしまいます。
そのため直子は仕方なくこれまでひた隠しにしてきた力を発揮し、敵のヤンキーＯＬたちを顔色１つ変えぬまま全員まとめて倒してしまいます。
実は直子には、生まれながらにしてケンカの才能が備わっていたのです。
直子の圧倒的な強さを目の当たりにしてショックを受けた蘭は、翌日から会社に来なくなってしまいました。
直子は連絡のつかない蘭を心配しつつ、報復しにやって来たトムスンのヤンキーＯＬたちを返り討ちにし、さらには麗奈とのタイマンでも白星をあげて、本人が全く望んでいないにもかかわらず「地上最強のＯＬ」の座を手に入れます。
そんな直子に勝負を挑んできたのは、「日本最初のＯＬ」として名高い小夜のもとで２週間厳しい修行を積んできた蘭でした。
直子はそのケンカを買い、２人は死闘を繰り広げます。
彼女たちの力は互角でしたが、勝者となったのは直子でした。
しかし、倒れ込んでいる蘭のもとへ、直子の想い人である慎二が慌てた様子でやって来て、２人が恋人同士だったことが発覚します。
「ケンカなんか弱くていいんだよ。愛してるよ、蘭」と言いながら蘭を抱きしめる慎二の姿を見て、敗北感に打ちのめされた直子は、ふらふらと覚束ない足取りでその場を後にしたのでした。
本作の見どころは、バカリズムさんによる大小様々な笑いどころがふんだんに散りばめられた脚本と、意外なハマり役ばかりの豪華なキャスティングです。
また、ザコ扱いの登場人物に至るまで皆が非常に濃いキャラクターの持ち主で、ニッチェの近藤くみこさんや３時のヒロインのかなでさんなどは、出演時間そのものはかなり短いにも拘わらず、強烈な印象を残してくれます。
ヤンキー漫画あるあるとＯＬあるあるが技巧的に盛り込まれた緩急の激しいストーリーは癖になる面白さで、コメディ映画として非常に秀逸な作品だと言えるでしょう。
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