【ネタバレ】『親愛なる7人の他人』【ネトフリ独占配信】 あらすじ考察感想評価
『親愛なる7人の他人』ネトフリ独占配信決定!
『親愛なる7人の他人』ネトフリ独占配信です!!
夕食会に集まった旧友夫婦たちが、お互いのスマホの着信内容を共有し合うというゲームを始めたところ、秘密の”事情”によってお互いの関係が狂いだしてしまう様を描いたNetflix映画『親愛なる7人の他人
「親愛なる7人の他人」のネタバレ感想・考察
【ここからは物語の核心を含むネタバレとなります。閲覧される場合はご注意ください。】
※ただ、このネタバレは本作品を観た管理人が解釈して内容を述べ、映画の断面を捉えてるに過ぎません。興味の沸いた方は是非本編をご覧くださいませ。
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ワリード・メイ夫妻の家でホームパーティーが開かれることとなり、シェリフとその妻マリアム、新婚のジアッドとジャナ、そして独身ではあるものの現在の恋人と順調に交際しているらしいラビが、手料理やワインを手に集まります。
彼らはメイの提案により、それぞれの携帯電話に届くメールの内容や電話でのやり取りをみんなの前で開示する・・・というゲームをすることにしました。
その結果、配偶者も仲の良い友達も知らなかった驚くべき秘密が次々と暴かれてしまうのでした。
20年来の親しい友人同士である4人の男性が、月食が起きる日の夜に、それぞれのパートナーを連れて集まることになりました。
場所は整形外科医として働いているワリードの家で、彼の妻・メイの職業は心理カウンセラーです。夫妻の間にはソフィという名の娘が1人いて、17歳という多感な年頃の彼女は、母親であるメイとの折り合いがあまり良くありません。
手作りの料理を持ってやって来たシェリフとその妻マリアムの間にも子どもがいます。彼らの子ども・サラとエマドは2人ともまだ幼いため、今夜は同居しているシェリフの母親に世話をお願いしてきました。
ワインを持参した実業家のジアッドは、獣医のジャナとまだ結婚したばかりです。それから同じくワインを手土産に選んだ、今回のメンバー内では唯一の独身者で現在失業中であるラビは、一緒に参加する予定だった恋人・ラシャが体調を崩してしまったらしく、少しだけ決まり悪そうにしながら1人で登場したのでした。
一体どんな女性なのか、顔さえ知らないラシャに対して皆興味津々だったため、ひとしきりラビをからかった後、一同は料理とワインを楽しみ始めます。
しかし、ほどなくしてメイがとあるゲームをしようと提案したことで、和気藹々とした雰囲気は緊張感がただようものへと一変してしまいました。
そのゲームとは、食事している間ずっとテーブルの上に各自の携帯電話を置いておき、「電話やメールが来たら全員で共有する」というものです。
あまり気が進まない様子の男性陣をノリノリな女性陣が押し切るような形でスタートしたこのゲームによって、最初に秘密を暴かれたのは、なんと言い出しっぺのメイでした。彼女は近々豊胸手術を受ける予定で、しかもワリードではない整形外科医を担当に指名していることが露見したのです。
その後、ワリードがメイに隠れてカウンセリングへ通っていることや、ソフィのメイに対する不信感なども明らかになり、夫妻の間に少々気まずい空気が流れます。
また、マリアムがシェリフに相談することなく義母を入れるための老人ホーム探しを進めていることや、SNSを通して出会った男性と卑猥なやり取りをしていることも発覚し、彼女は夫から責め立てられてしまいました。
しかしそのシェリフもイザという女性と浮気しており、自分の携帯電話をラビのものと交換して誤魔化そうとしたせいで、事態はよりややこしくなります。実はラビが付き合っている相手の名はラシャではなくロイで、男性だったのです。
その結果、実は同性愛者だったのだと誤解されたシェリフは、妻だけでなくジアッドからも軽蔑の眼差しを向けられてしまいます。
さらにそのジアッドも浮気していたことが判明しました。ジャナが昔の恋人と未だに連絡を取っていることを知って激しく怒っていた彼の相手はなんと2人で、片方は妊娠中、もう片方はメイでした。
最早収拾がつかない状態になったところで、今夜のメインイベントであったはずの月食が終わります。
すると7人はこれまでのことなど何もなかったかのような態度となり、パーティーは笑顔でお開きとなったのでした。
本作は、2016年にイタリアで製作され、その後様々な国や言語でリメイクされたことにより、最も多くリメイクされた作品としてギネス世界記録に認定されている「おとなの事情」の17本目となるリメイク作品で、レバノン共和国とエジプト、そしてアラブ首長国連邦が協力して作った映画です。
多くの日本人にとっては馴染みが薄く、内戦などネガティブなイメージを思い浮かべがちな中東地域が舞台ですが、作中登場する女性たちは皆華やかで美しく、室内はお洒落で見慣れないお料理の数々も美味しそうなので、ぜひ1度鑑賞してみて欲しい作品です。