【ネタバレ】『2つの人生が教えてくれること』【ネトフリ独占配信】 あらすじ考察感想評価
『2つの人生が教えてくれること』ネトフリ独占配信決定!
『2つの人生が教えてくれること』ネトフリ独占配信です!!
妊娠していた場合と、していなかった場合。分かれた2つの人生を並行して描く映画『2つの人生が教えてくれること』より、主人公ナタリーが妊娠検査薬を使用するシーン。
本来はあり得ない人生の分岐を2つ同時に体験することができる斬新な内容で、自分の人生についても考えさせられる。
「2つの人生が教えてくれること」のネタバレ感想・考察
【ここからは物語の核心を含むネタバレとなります。閲覧される場合はご注意ください。】
※ただ、このネタバレは本作品を観た管理人が解釈して内容を述べ、映画の断面を捉えてるに過ぎません。興味の沸いた方は是非本編をご覧くださいませ。
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ベンジャミン・フランクリンの「計画なくして 成功なし」という名言が口ぐせの大学生・ナタリーは、子供の頃から絵を描くことが好きで、アニメーション作家になるために、卒業したらLAへ行く予定です。
そんな彼女がある晩人生の分岐点を迎えました。
そこから始まる2パターンの人生は、どちらも思うようにいかないことばかりです。仕事に関しても恋愛に関しても当初立てていた計画が崩れてしまい、くじけそうになるナタリーですが・・・果たして彼女はどちらの人生でも夢をつかむことが出来るのでしょうか?
テキサス大学オースティン校に通うナタリーとゲイブはとても仲の良い友達でしたが、ある日、お互いに1度だけのつもりで体の関係を持ちます。
それからしばらくして迎えた卒業式の日、パーティーの最中ナタリーはひどい吐き気を催し、念のため妊娠検査薬を使ってみることにしました。その結果が陽性だった場合の人生と陰性だった場合の人生が、ここから同時進行でスタートします。
まずは単なる食あたりだった場合、ナタリーはかねてよりの計画通りLAで新生活を始めます。そして、タイミング良くトール・ストーリー社というアニメーション制作会社の代表が助手を募集していることを知り、応募資格は満たしていなかったものの思い切って履歴書を送りました。その会社の代表を務めているルーシーは長年ピクサーで働いていた女性で、幼い頃からアニメーションの仕事に就くことを目指していたナタリーにとって憧れのアーティストだったからです。
その結果ナタリーはめでたく採用され、夢の実現に向けて早速一歩を踏み出します。また、出会ってすぐに意気投合した同僚の男性・ジェイクと恋人同士になり、忙しくも充実した日々をスタートさせました。
ところがある日ルーシーから、ナタリーの描く絵について「スキルはある」が「あなたらしさが全くない」と指摘され、会社を辞めるよう促されます。さらに近々同棲を始める予定だったジェイクと、すれ違いが続いたことで破局を迎えてしまったのです。
そのせいでしばらくは意気消沈していたナタリーでしたが、紆余曲折を経て一念発起し、SXSW映画祭に応募する作品の制作に取り掛かります。
やがて完成した短編アニメーションは新人部門に選出され映画祭で上映されることが決まり、その知らせを受けて会場へ駆けつけたジェイクとの復縁も果たして、この人生でのナタリーは幸せを手に入れたのでした。
一方、妊娠していた場合はゲイブからプロポーズされるもののそれを断り、未婚のまま出産することを選択します。
それでもゲイブは、LA行きを諦めたことで精神的に不安定なナタリーを、出産前も後も献身的に支えました。
ゲイブは娘に対しても深い愛情を注ぎ、生後半年が過ぎた頃再びナタリーにプロポーズします。しかし「結婚は好きな人としたい」という考えのナタリーは今度もそれを断ったため、数年後ゲイブはミランダという女性と付き合い始めてしまいました。
そこで初めて彼のことを男性として愛していると気が付いたナタリーは落ち込みますが、やがて、結婚だけでなくアーティストになるという夢からも遠ざかっている現状を打破したいと考えるようになります。そうして子育ての傍ら完成させた作品を自身のブログにアップしました。
するとそれがおすすめコミックとしてネットで話題になり、なんとSXSW映画祭からパネル出演を依頼されます。
さらにゲイブがミランダと別れたことを知ったナタリーは彼に素直な気持ちを伝え、2人はようやく結ばれたのでした。
本作には、もしも思い描いていた通りに物事が運ばなかったとしてもそこでくじけて諦めたりせず、状況に応じて柔軟に行動すれば、きっといつか努力が報われるはずだ・・・という非常に前向きなメッセージが込められています。これから夢に向かって頑張っていこうと意気込んでいる方にぜひ観て欲しい映画です。
また、ナタリーの着ているTシャツに日本語がプリントされていたり、エンディングアニメーションでナタリーとジェイクが日本へ旅行に来ていたり、日本人ならおっと思うようなシーンがあるので、注目してみてください。