『パワー・オブ・ザ・ドッグ』2021年12月1日ネトフリ独占配信決定!
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
日本公開年月日:2021年12月1日ネトフリ独占配信です!!
「パワー・オブ・ザ・ドッグ」あらすじと予告編
引用:Netflix
舞台は1920年代のモンタナ州。そのカリスマ性と威圧的な態度で恐れられている兄のフィルと、対照的に地味な弟のジョージのバーバンク兄弟は、大牧場を共に経営して暮らしていた。ある日、ジョージが未亡人のローズと結婚することになり、家に越してくる事になった。しかし、それを訝しく思ったフィルは、ジョージやローズ、さらにローズの息子のピーターまでにも執拗な攻撃を仕掛けだす。人間関係に亀裂が生じて行く中、フィルはある事件を機に、人を愛することの可能性と自分が人々を傷つけた意識を感じ始める。(Netflix)
「私の魂を剣から、私の命を犬の力から救い出して下さい」
「パワー・オブ・ザ・ドッグ」の評価
出典元:IMDb
IMDbでは6.9/10。
出典元:rottentomatoes
ロッテン・トマトでは95%となっています。
ロッテントマトは映画評論家による映画レビューをまとめたサイトで、赤いトマト→トマトメーターが60%以上。緑のトマト→トマトメーターが59%以下。フレッシュトマト認定→トマトメーターが75%以上かつトップ評論家の評論が5個以上入っているもの。ポップコーン→観客による評価。となります。
「パワー・オブ・ザ・ドッグ」を期待する声・レビュー
パワー・オブ・ザ・ドッグ、今年度わたし内ベスト映画ぶっちぎりの暫定1位です。すごい。タイトルは旧約聖書詩篇22章から。トーマスサヴェージの小説はこれから読みます。すごい…魂がモンタナから帰ってこれない。11/19から一部劇場で公開になります。ぜひ劇場で観て欲しい。#パワーオブザドック pic.twitter.com/9u5Tibealc
— さとう (@sato69) November 5, 2021
ピアノ・レッスンのジェーン・カンピオン監督作品パワー・オブ・ザ・ドッグ、劇場にて。モンタナの雄大な山々、広大な大地、自然の美しさがそこに生きる人たちの歪みを際立たせていて不安がひたひたと浸み入ってくるようだった。ジョニー様の音楽もとても効果的だったしコディちゃんがまた良かったのよ pic.twitter.com/FT3iCQN3Tl
— 緋色 (@hhchi11) November 22, 2021
「パワー・オブ・ザ・ドッグ」登場人物とキャスト紹介
監督 ジェーン・カンピオン
脚本 ジェーン・カンピオン
原作 トーマス・サヴェージ
製作 エミール・シャーマン
イアン・カニング
ロジェ・フラピエ
ジェーン・カンピオン
タニヤ・セガッチアン
出演者:
ベネディクト・カンバーバッチ
キルスティン・ダンスト
ジェシー・プレモンス
コディ・スミット=マクフィー
監督・脚本は、ジェーン・カンピオン監督。
主演はベネディクト・カンバーバッチ。
「パワー・オブ・ザ・ドッグ」のネタバレなしの感想
引用:Netflix
牧場を営むバーバンク兄弟の家にやってきた、弟の妻となった女性とその息子。威圧的なカリスマ性を持つ兄フィルが冷酷な敵意をむき出しにするなかで、事態は思わぬ展開を見せる。
まず気になるタイトル「パワー・オブ・ザ・ドッグ」は、聖書の詩篇第22篇20節から来ています。
物語は、1925年のモンタナ。
周囲に恐怖を与えるカリスマ的な牧場主フィルと、心優しいその弟・ジョージが家に連れてきた新妻、そしてその息子をめぐり絡み合う緊迫した関係を描きます。
裕福な牧場主の兄弟であった兄・フィルと弟ジョージが、放牧中にとある食堂のオーナーで未亡人であるローズに出会います。
この投稿をInstagramで見る
しかし兄のフィルはローズが気に食わず、
弟のジョージをただ金のために利用したと信じていました。
そして弟ジョージとその妻ローズと暮らす中でフィルはローズに対して様々な嫌がらせをするようになります。
その嫌がらせを受けてローズはアルコール依存症になってしまいます。
その状況をローズの子供である”ピーター”は見て見ぬ振りなどすることはできませんでした。
しかしフィルはそんなピーターに優しく接し始め、
馬の乗り方を教えたり、共に放牧の作業やうさぎを捕まえたり、ピーターのためにカウボーイに必要な縄を編んであげたりもします。
ローズは息子がフィルと時間を過ごしているのを見て、ローズのアルコール依存症は悪化していきます・・。
しかし、ローズにとって最悪なこの事態はある出来事をきっかけに大きく動くこととなるのです。
「パワー・オブ・ザ・ドッグ」のネタバレ感想・考察
【ここからは物語の核心を含むネタバレとなります。閲覧される場合はご注意ください。】
↓↓↓
淡々と人間に潜む内なる憎悪を描いている作品だと感じましたが、ちょっと全体的なテーマが個人的に合わなかったな・・と。
2022.1.3ネトフリで観ました。
結論、人の内なる憎悪を描く作品で、観終わった後はなんとも言えない、心がざわつく感じになりました。
ベネディクト・カンバーバッチ演じるフィルを、未亡人のローズの息子であるピーターが計画的に殺すのですが、そこに至るまで計画を練りながら”何事もないように”フィルと時間を過ごすピーターの狂気が一見何でもない風景描写で描かれます。
そんな一見大人しいけれど内なる狂気を持ったピーターと対照的に、フィルは見た目はまさに悪で、”他人”には厳しい人間でしたが、牧場経営仲間や家族・そして同じ同性愛者だと感じたピーターには人間らしく接することができる人でした。
一方でピーターは、引っ込み思案で大人しいように見えますが、その内には人も殺すことすら厭わない狂気を隠し持っていて、愛する母親(ピーターは”ローズ”と母親を名前で呼びます)を虐げる人間には徹底的に計画を練り、自身や母親に何の影響も出ない形で、迫る驚異を消し去りました。
そんなローズも、アルコール依存症を今まで隠していた素振り(前の夫の時から?)に感じましたし、本編を観るとピーターの計画に加担していたような描写もあります。※わざと牛の生皮を業者に渡した?とか・・。
人間の内側なんて誰も見ることなんて出来ないし、把握なんて出来ない。
そしてそれは動物も同じ。(フィルは”飼い犬に噛まれる”ことで死の引き金を引きます)