『黒執事』シエル・ファントムハイヴのまとめページです。シエルは、ファントムハイヴの双子の弟として生まれた人物で、あくまで執事のセバスチャンと契約しています。シエルの背負う業、10歳の誕生日の真実、復讐するべき相手、予想される最期など、黒執事のシエルを徹底考察・解説していきます。
『黒執事』シエルの基本プロフィール
名前 | シエル・ファントムハイヴ (ノアの方舟サーカス団では「スマイル」) |
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年齢 | 12歳(1875年生まれ) |
職業 | ・ファントムハイヴ伯爵家当主 ・英国一の製菓、玩具メーカー「ファントム社(FUNTOM)」の社長 ・「女王の番犬」であり政府に汚れ役を担って来た「悪の貴族」 |
容姿 | 小さな背丈、黒髪、右目には眼帯 |
特徴 | ・セバスチャンと契約 ・セバスチャンにだけは我儘 ・強欲 ・チェスが強くアンに46連勝 ・猫アレルギー ・背中に烙印が押されている ・幼少の頃からの喘息持ち |
許嫁 | エリザベス・ミッドフォード(リジー) |
親族 | 父親:ヴィンセント・ファントムハイヴ 母親:レイチェル・ファントムハイヴ 母親の妹:アンジェリーナ・ダレス(ミス・レッド) 父親の妹:フランシス・ミッドフォード いとこ:エリザベス・ミッドフォード(リジー) |
『黒執事』シエルとは?復讐に生きる美しく愚かな少年
ファントムハイヴ伯爵家当主
『黒執事』のシエルは、英国の名門貴族ファントムハイヴ家(PHANTOM HIVE)の若き当主です。
ファントムハイヴ家は、代々「女王の番犬」として政府に汚れ役を担って来た「悪の貴族」であり、シエルも女王から任される依頼をこなしています。
また、家柄の影響のせいなのか、三年前にファントムハイヴ本邸が襲撃され、その際にシエルの両親は命を落としてしまっています。
シエルは連れ去られ「儀式」に使われますが、シエルの前に『悪魔』セバスチャンが目の前に現れ、契約を結ぶこととなりました。
シエルには裏社会に戻らずに生きる選択肢もありましたが、ファントムハイヴを「裏切り」「穢した」人間に報いを与えるために、セバスチャンと契約した後、悪の貴族であるファントムハイヴに戻りました。
セバスチャン・ミカエリスの契約者
上述の通り、シエルはセバスチャンの契約主であり、「契約完了の暁には魂を捧げる」ことを条件に、ファントムハイヴを襲撃した人物への復讐のため、セバスチャンの力を借りる契約をしています。
普段眼帯で隠している右眼の瞳には、悪魔の象徴である「逆五芒星」が刻まれており、これがセバスチャンとの「契約書」となっています。
また、あくまで復讐を成し遂げるのは自分であるとの考え方から、圧倒的な能力を持つセバスチャン自身に問題を解決させるのではなく、自分が命令をし、セバスチャンがそれに応える仕組みにしています。
そのため、セバスチャンは分かっていても黙っていることが多く、シエルが問題解決にかかるまでの時間は、シエル自身の能力にかかっています。
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英国一の製菓、玩具メーカー「ファントム社(FUNTOM)」の社長
貴族の顔とは別に、若干12歳にして、英国一の製菓、玩具メーカー「ファントム社(FUNTOM)」の社長も務めています。
貴族の強力な支援を背景に3年弱で急成長した企業で、街でファントム社の声を聞かない日はないほどに有名です。
しかし、シエルがファントム社の支配者であることは、一般には知られていません。
13歳ながら世界の厳しさを身を以て理解している
シエルは、物語開始時点ではまだ12歳ですが、同年代の子供達とは精神性に大きな乖離があり、世界の厳しさを誰よりも痛感しています。
世界の正義は、「力を持つ者が自分のために作った建前」と断言して憚らず、誰も他人のことなど考えていないと、他人を信用しない考え方を貫いています。
「いつだって世界は誰にも優しくない」というシエルの価値観は、幼少期の厳しい経験と、悪の貴族として悲惨な現実を目にしてきたことから生まれ出たものです。
『黒執事』シエルの性格・人物像
上級貴族らしい威厳と冷静さ
シエルはまだ少年と言える年齢ではあるものの、普段は上級貴族らしい威厳を保ち、常に冷静に振舞っています。
周囲の大人に対しても対等以上に話をすることができ、気遣いも欠かすことがありません。
一方で、スイーツには目がないなど、まだまだ子供らしい一面も持っています。
セバスチャンに対しては我儘
執事であるセバスチャンの前だけでは極めて我儘であり、どんな無茶振りでもこなせるだろうと無茶な要求をします。
悪魔使いの荒い契約主であり、言えばすぐにできる、呼べばすぐにくるということを理解しており、セバスチャンをこき使っています。
リジーに好意を寄せている
復讐に生きると決めているシエルは、周囲から向けられる愛情に気付いていながらも、巻き込まないために孤独であろうとします。
しかし、本心では周囲を大切に想う一面もあり、特にリジーに対しては、自分の存在よりも大切に想っている本心が透けて見えています。
カンパニア号でビザールドールに囲まれた際には、リジーを抱き寄せ、「お前だけは絶対守ってみせる、何に変えても!!」と断言しています。
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『黒執事』シエルのセリフ・口癖
そう、子供は享楽に貪欲だ
奴は僕の下僕として当然の仕事をしたまでだ
今回のゲームもさして面白くなかったな
『黒執事』シエルの過去は?
双子の弟として生まれる
シエルは、先代のヴィンセント・ファントムハイヴとレイチェルの間に生まれた双子の弟です。
兄の本名がシエル・ファントムハイヴであり、弟の本名はまだ明かされていません。
兄が少し先に生まれたため、リジーをお嫁さんにし、ファントムハイヴ伯爵を継ぐのは「兄」の方でした。
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幼少期は体が弱く自分を「おまけ」と感じる
幼少期のシエルは喘息気味で体が弱く、外に出られず、家の中から外で楽しそうに遊ぶ家族の姿を見る時間を過ごします。
シエルは、自分は「兄のおまけ」なのだと感じていましたが、兄や家族、使用人からの大きな愛情を注がれてきたシエルは、それでも幸せを感じながら日々を過ごしていくことができました。
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13歳の誕生日にファントムハイヴ本邸が襲撃に遭う
シエル兄弟の13歳の誕生日に、ファントムハイヴ本邸は何者かの襲撃に遭います。
ヴィンセントとレイチェル、屋敷の使用人達は一晩で命を落としてしまい、燃え盛る炎の中で灰に変わってしまいました。
この襲撃で生き残ったのは、シエル兄弟と家令のタナカだけで、シエル兄弟は怪しい貴族に拾われてしまいます。
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兄と共に連れ去られ悪夢の1ヶ月間を過ごす
怪しい貴族に連れられた建物で、シエルは兄と共に地獄のような1ヶ月間を過ごします。
頼りにしていた兄も「僕に誰にも負けない力があれば」と嘆いており、シエルは強く頼もしい兄さえも、本当は等しく無力だったのだと気付き、互いに抱き合いながら泣きました。
1ヶ月後の満月の夜、怪しい人物達が集まる「儀式の間」で、二人は捧げられることとなります。
「儀式の間」で兄の魂を渡り賃にセバスチャンが喚び出される
兄の魂を渡り賃として「儀式の間」に喚び出されたセバスチャンは、弟のシエルに契約を結ぶことを求めます。
シエルは悩みますが、兄の望みを叶えるため、悪魔であるセバスチャンと契約し、「誰にも負けない力」でファントムハイヴ本邸襲撃の真相を突き止めることを決心しました。
そして、犠牲に捧げられたのは自分であり、今の自分は兄であるシエル・ファントムハイヴ伯爵だと、兄としての人生を生きることを決断します。
セバスチャンと契約を交わす
シエルは、「契約完了の暁には自らの魂を差し出す」ことを条件に、次の三つの条件で契約を締結します。
- 契約者に嘘を吐かないこと
- 契約者の命令に絶対服従であること
- 契約者が復讐を遂げるまで裏切らずに守り抜くこと
契約条件はシエルの目に刻まれた「契約書」によって強制力が持たされます。
勝負の時を待つ
シエルは、叔母であるフランシスの言葉「反撃する最高のチャンスは相手が仕掛けて来た時」を参考にします。
ファントムハイヴとして活動をしていけば、いずれ同じように襲撃が来ると考え、戦える使用人を雇い入れるなど、撃退するための準備を進めていくことになります。
『黒執事』シエルはどうなる?残された伏線の考察と最期
シエルの右目に浮かぶ「逆五芒星」は何?
シエルの右眼に浮かぶ「逆五芒星」は「悪魔の象徴」とされる紋様であり、セバスチャンとの「契約書」となっています。
シエルが「契約書」を持っている限り、セバスチャンはシエルの契約悪魔であり、従順な僕としてシエルを手伝うことを強制されます。
また、距離が近いほど執行力が強くなるという効果もあります。
シエルがつけている「指輪」は何を意味している?
シエルが左手親指につけている指輪は、代々ファントムハイヴ家の当主に受け継がれてきたものです。
代々当主の最後を看取っており、シエルも指輪に看取られて自分も逝くのだろうと考えています。
また、指輪は代々当主の最後の断末魔を聞いてもおり、シエルはその叫び声に恐怖を感じてもいました。
シエルが周囲を闇に引きずり込んでいく?
シエルは、二つの重大な決断をしています。
- 復讐の道を生きること
- 兄シエルの名前を使うこと
この決断によって、シエルの周りにいる人物は、救いのない闇に落ちたり、犠牲になったりしていきます。
シエルの決断は、何一つシエル自身が責められるべきことはありません。しかし、一つ一つの決断が何をもたらすのか、本当にそれで良かったのかという葛藤が、黒執事という作品を読むときの醍醐味でもあるかもしれません。
アグニ
アグニは、シエルと出会ったことによってソーマと真の主従の関係を築くことができたという救いがありました。
一方で、出会ってしまったことで、最終的にシエルにまつわる一連の出来事に巻き込まれ、ソーマを守る形で命を落としてしまうことになります。
シエルと出会わなければ、時間がソーマの成長を促し、無事にずっと二人でいられる世界もあったかもしれません。
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ソーマ
ソーマは、シエルとの出会いによって成長し、向けられていた愛に気付くことができました。自分勝手で我儘な性格から、周囲を思いやる優しさと強さを持つようになり、シエルを支えようとするまでに頼もしい青年に成長します。
しかし、シエルと関わったことでソーマを失ってしまい、復讐に生きる修羅と変わってしまいます。
「青の復讐編」は、恐らくソーマの物語となることでしょう。
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リジー
リジーは、シエルが兄だと嘘をついたことによって、救いのない状態に陥れられます。
自分の恋心が嘘であったこと、弟の生還を素直に喜べなかったであろう自分の醜い心に深く傷付き絶望します。
リジーは、答えのない闇の中で「シエル兄をもう一度失うことだけは嫌」という考えの元、シエル兄に敵対する相手を止めようとします。
しかし、もしその結果、シエル兄陣営によって家族の誰かが犠牲になることがあれば、リジーの心は永遠に救われることがなくなるでしょう。
スネーク
スネークはシエルのついた嘘によって、フットマンとしてファントムハイヴの使用人となりました。居場所を見つけ、他の使用人達とも打ち解けたスネークは、屋敷で幸せそうに暮らしています。
しかし、もしシエルのついた嘘が途中でばれ、シエルの手によってサーカス団の全員が命を落としたことが判明すれば、その憎悪の炎は想像できないほどに燃え上がることでしょう。
新設児童養護院に一緒に向かっているフィニアンの手によっても仲間の命は奪われており、もしここで蘇生されたスネークやドールが現れ、スネークが敵対した場合、フィニアンは四面楚歌となってしまう可能性があります。
https://pixela.co.jp/vod/blackbutler-snake/
シエルの復讐相手は「世界の仕組み」か?天使になる可能性
シエルは、ファントムハイヴ伯爵として存在することで、ヴィンセント時代と同様に襲撃者が現れることを待っています。
そして、その襲撃者を撃退し、あの日の襲撃の真実を知ることこそが、シエルの人生の目的となっています。
しかし、シエルが本当の意味で復讐を果たそうとするのであれば、それは対象が「人」でなくなる可能性があります。
ヴィンセントが襲撃された理由は「世界の仕組み」である可能性
ヴィンセントは、英国王室に対する反発がいくつか描写されており、本サイトではこの思想によって、英国王室によって襲撃されたものと考察しています。
死神のリストに名前が載った「世界に有益な人物」である女王陛下を守るため、その原因であるヴィンセントを、死神ジョン・ブラウンが襲撃して女王の命を守った、というのが本サイトで考察している「あの日の真実」です。
この場合、確かに黒幕はジョン・ブラウンであり女王陛下ですが、二人とも「世界の仕組み」に従っただけであり、完全に悪と言い切ることはできません。
ジョン・ブラウン、女王陛下を倒せば解決ではない
もしシエルがジョン・ブラウン、女王陛下を打倒したとしても、「世界の仕組み」を変えない限り、また同じような出来事が発生するでしょう。
死神が「世界に有益な人物」だと判断した人物がいて、その人物の命を脅かす者がいれば死神が刈り取って守る、この仕組みに対するシエルの葛藤こそが、物語最終盤で描かれることなのではないかと予想しています。
https://pixela.co.jp/vod/blackbutler-victoria/
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死神派遣協会に行くためには魂になる必要がある
もしシエルが「世界の仕組み」の破壊を判断するのであれば、ルールを決めている「お上」と対峙する必要があります。
「お上」は死神派遣協会の科捜課のオセロにも指示を出しているため、死神派遣協会に向かえば、対峙もしくは連絡を取ることができるでしょう。
しかし、死神派遣協会は「人間界」に存在するものではないため、シエルがそこへ向かうためには「魂」のみで向かう必要があります。
魂の分離が可能なのは死神か悪魔ですので、恐らくセバスチャンによってシエルは魂のみに分離され、死神派遣協会の世界へ向かうと予想されます。
天使として契約した悪魔を従えて神と対峙するのが最期か?
ここで回収されるのが、シエルという名前の意味です。シエルは、フランス語で「天、空」という意味であり、天使と解釈することができます。
つまり、天使が悪魔と契約し、神と対峙するのが、黒執事の最後の場面なのではないでしょうか?
悪魔は神が堕ちてなった者もおり、明白な力関係は存在しないでしょう。
よって、この戦いの勝敗がどうなるかは全く分かりません。
シエルの最期は?セバスチャンに魂を食べられて終わる?
本サイトでは、シエルはセバスチャンに魂を食べられずに生き延びると予想しています。
まず、前提として、シエルの終わりについては次の状況が揃っています。
- シエル自体が終わることを望んでいる
- シエルが抱えきれない程の犠牲を出している
上記の状況から、復讐を成し遂げた後、セバスチャンに魂を差し出すのは、ある意味シエルにとっては救いであり、免罪符でもあります。
しかし、復讐に生きた人物が、それを成し遂げ綺麗に消えていなくなる、というのは物語の描く救いのなさを考慮すると、可能性は低いのではないかなと考えています。
シエルが復讐を成し遂げた後も生存する場合は、下記のような状況になるのではと考えられます。
セバスチャンが神と相討ちになる可能性もある
悪魔であるセバスチャンと「お上(神)」が対峙する場合、力関係の明確な上下がないため、相討ちのような状況になる可能性があります。
この場合、セバスチャン自身がシエルの魂を受け取れない状態になれば、シエルは死神派遣協会で魂の状態で生存することになるでしょう。
アンダーテイカーの培った技術で蘇生される可能性
アンダーテイカーは、魂を失った後の蘇生技術を発展させておりますが、魂が残っていれば別の肉体に入れられる可能性も示唆しています。
このため、シエルの肉体がセバスチャンによって消滅した場合でも、死神派遣協会でシエルの魂を回収することができれば、そこから蘇生を施す可能性も考えられます。
シエルのこれからのストーリーの中で、より甚大な被害が周囲に巻き起こり、もし誰一人として隣に立つことができない状況になるのであれば、シエルはそれを背負って生きていく苦しみを味わい続けることになります。
https://pixela.co.jp/vod/blackbutler-undertaker/
世界大戦はセバスチャンの負傷の回復か?
ただし、セバスチャンはドイツの死神ザーシャによって世界大戦との紐付けがされている点も気掛かりです。
黒執事の世界軸は現在1889年ですが、第一次世界大戦は1914年と目前に迫っています。
これがセバスチャンが回復するために引き起こした惨劇であるのなら、最後は再びシエルの前に現れ、シエルに救いを与えて終わりになるのかもしれません。
『黒執事』シエルの主な活躍
「あくまで執事」編のシエル
ファントムハイヴ家の若き当主として登場
シエル・ファントムハイヴはロンドン郊外にある名門貴族の屋敷で、万能執事のセバスチャンに身の回りの世話をしてもらいながら暮らしていました。
ある日、イタリアの「クラウス」から連絡があり、クラウスから「新しいゲーム」、MOUSE3と書かれたソフトをもらいます。
また、突然訪問してきた許嫁のエリザベスを満足させるため、セバスチャンにワルツを習い、ダンスパーティーを成功させます。ファントムハイヴ家の当主に受け継がれてきた「指輪」への恐怖もここで語りました。
イタリアンマフィアのフェッロファミリーに連れ去られる
シエルは、屋敷の一室でビリヤードをしながら、5人の人物と話をしていました。
鼠退治の話題となり「クラウスから証拠をもらったのですぐに動ける状態」とシエルは話します。依頼は男の一人「ランドル卿」からされたもので、ファントムハイヴ家は「女王の番犬、政府の汚れ役を担う悪の貴族」と判明しました。
会議が終わると、シエルが一人になったところを狙い、会議に参加していた男の一人、イタリアンマフィア、フェッロファミリーの「アズーロ・ヴェネル」がシエルを連れ去ります。
セバスチャンの力を借りアズーロ・ヴェネルを制圧
アズーロ・ヴェネルのアジトに連れ去られたシエルでしたが、すぐにセバスチャンが現れ、アジトを制圧します。
シエルが「悪魔」であるセバスチャンの契約主であることが判明し、シエルの指示でアズーロ・ヴェネルがセバスチャンに制圧されました。
シエルの右目の眼帯の下、瞳には「逆五芒星」の紋様が刻まれており、それがセバスチャンとの「契約書」であることが明らかになりました。
「赤執事」編のシエル
女王の紋章の封がされた手紙を受け「切り裂きジャック」事件解決に向かう
シエルは、英国女王の紋章の封がされた手紙を受け取り、新しいゲーム「切り裂きジャック」の解決にロンドンへ向かいます。ロンドンの町屋敷でマダム・レッド、劉と合流し、協力者である葬儀屋、アンダーテーカーへと向かいました。
セバスチャンに犯人候補を調査させ、たった一人全ての条件に該当する「ドルイット子爵」の社交パーティーに女装をして潜入します。そして、闇オークションを暴いて警察(ヤード)に逮捕させますが、ジャックの凶行は止まらず、ドルイット子爵が犯人ではないと分かります。
セバスチャンが「全員アリバイがあり、人間には無理」と発言したことから、シエルは人外が関与していることに気付き、真犯人を見つけます。
アン叔母さんと別れを告げる
シエルは、マダム・レッド、「アン伯母さんが勤務する病院で『堕胎手術』を受けていた娼婦」がこれまでの犠牲者の共通点の一つだと明かします。切り裂きジャックの正体は、血族であるアン伯母さんと、執事を装っていた「死神」グレルでした。
しかし、シエルと敵対することを最後の最後で拒んだアン伯母さんは、グレルに見限られてしまいます。シエルは、グレルの能力「走馬灯劇場」によって流されたアンの過去をみて、アンがなぜ凶行に及んだかを知りました。
シエルは、セバスチャンにグレルの制圧を命じますが、別の死神ウィリアムの介入によって取り逃がします。後日マダム・レッドの葬式が催され、シエルは赤いドレスを持参し、親愛を込めて「アン伯母さん」と呼び、情熱の赤があなたには似合っているとドレスをかけました。
フランシス、エリザベスに13歳の誕生日をお祝いされる
「切り裂きジャック」事件を解決したシエルは郊外の本邸に戻りますが、そこに許嫁エリザベスと、その母親フランシスが訪問してきます。シエルとフランシスは狩猟で対決することになりますが、互いに譲らず引き分けとなりました。
昼食中に熊が襲いかかり、シエルがエリザベスを身を呈して守り、フランシスが熊を制圧します。この数がカウントされ、シエルはフランシスに自らの負けを認めました。
しかし、実は熊はセバスチャンが制圧しており、フランシスに「大人」としてシエルを戒める存在となってもらいたいがために、フランシスに花を持たせたことが判明します。
フランシスはシエルを「息子」と呼び、13歳の誕生日をお祝いします。シエルは撫でられた頭を受け入れ、13歳の子供らしい笑顔を見せました。
「黄執事」編のシエル
インドレストランの襲撃事件を調べる
インド帰りの英国貴族がロンドンのインド料理レストランで縛り上げられる事態が多発し、シエルは女王陛下の手紙を受けて調査に乗り出します。
操作中、ベンガル藩王国王子のソーマと執事アグニに出会い、ひょんなことからシエルのロンドンの町屋敷に滞在されることとなりました。
ハロルドの屋敷に潜入
夜中に抜け出すアグニを怪しみ、一同が追跡すると、そこは英国インド間で貿易商を営んでいるハロルド・ウエストの屋敷でした。
屋敷内でのアグニの発言、行動から、シエルは事態の真相を理解します。
一連の事件はハロルドの仕業で、弱みを握ったアグニに実行させていたものでした。
カリーの品評会で優勝
表社会の事件ではありましたが、駄賃として「ロイヤルワラント」をもらってもいいだろうと判断したシエルは、ハロルドに対抗してカリーの品評会に出品します。
そこで、セバスチャンの出したカリーパンが優勝し、ファントム社が食品事業を始める上での大きな箔を得ることができました。
アグニの忠誠は常にソーマに向かっており、二人は真の主従の関係を築きます。
そして、ロンドンに暫く滞在することを決め、ソーマとアグニはロンドンの町屋敷の管理を任されることとなりました。
「サーカス」編のシエル
女王陛下の手紙を受け取り「ノアの方舟サーカス」を調べる
シエルは女王陛下からの手紙に書かれていた「ノアの方舟サーカス」について調べます。サーカスが寄る街では必ず子供が真夜中に行方不明になる事件が発生していました。スコットランドヤードで表社会、アンダーテーカーで裏社会の調査をしますが、手がかりが見つかりません。シエルはセバスチャンを伴い、直接サーカス団に向かいました。
セバスチャンがサーカス団の入団テストを取り付け、シエルは「スマイル」として入団します。死神ウィリアムが「スーツ」として潜入しており、近日中に大量の魂の回収予定があると話したことから、行方不明事件とサーカス団との関連に確信を持ちました。
調査していない範囲は1軍メンバーのプライベートテントのみとなり、シエルとセバスチャンは地道に1軍昇格を目指します。しかし、行水した際に背中の烙印を見られたことをきっかけに、地道に進めるのを辞め、思い切ってテントに潜入調査をすることを決断します。
1軍メンバーのテントを調査する
1軍メンバーとセバスチャンがサーカスに出演している間、シエルは単独でテントの中の調査を進めていきます。
団長代理のジョーカーのテントで、馬の封紋がついた手紙を発見します。差出人は「トム」という人物で、手紙には自分の名前が記載されていました。サーカスが終わり、メンバーが戻ってくる中、シエルは隠れますが「ドール」に見つかってしまいます。しかし、ドールの正体はテントで同室の「ソバカス」であり、シエルの行いを黙ってくれます。
夜になると、昼間の行水の影響でシエルは幼少期の喘息をぶり返してしまいます。その間にセバスチャンに命じ、トムの正体を調査させ、翌日には面識のあるケルヴィン男爵だということが判明しました。二人はサーカス団を抜け、ロンドンの町屋敷へと向かいます。
そこでも体調を崩し、ソーマとアグニに阻まれ、1日休息を取ることになりました。
ケルヴィン男爵の屋敷へ向かう
翌日夕方に、シエルとセバスチャンはケルヴィンの屋敷へと向かいます。子供達の行方不明事件の犯人はケルヴィンであり、貧救院の子供達の生活を人質にして、ジョーカー達を動かしていたことが判明します。
ケルヴィンは過去に行われた、セバスチャンを呼び出した儀式に参加できなかったことを悔やんでいると言われます。そして、もう一度あの日を再現しようと、檻の中に子供達を入れ、シエルのトラウマである儀式の間を用意していました。
シエルは自らの手でケルヴィン男爵を制圧し、セバスチャンに屋敷を燃やし、何一つ残さないように命じます。その場にいた全てが灰に変わり、屋敷の外にいた「ドール」もシエルの命でセバスチャンが制圧しました。
その後、セバスチャンを連れて貧救院を訪ねますが、既に廃墟となっていた建物を目にします。人間の醜さに大笑いし、悪魔よりも悪魔らしいと嘆きました。二人は本邸に戻り、待っていたエリザベスと再会します。
「ファントムハイヴ城事変」編のシエル
女王陛下に「女王の番犬」としての資質を試される
シエルは「ノアの方舟サーカス」の一件において、女王陛下の「子供達を連れ戻してほしい」という願いに反して、過去のトラウマに囚われ、ケルヴィン男爵の屋敷を全て燃やしてしまいます。この行動が執事達を通じて女王陛下にも知られ、「女王の番犬」に相応しい資質があるかを改めてテストされることとなりました。
女王陛下の遠縁にあたるドイツのジーメンス卿の正餐会を求められると、ディーデリヒ、アンダーテーカーに連絡を取って情報を集めます。グレイの狙いがジーメンス卿であると分かると、グレイは自分に罪を被せるだろうとを想定し、身代わりにウッドリーを招待客に入れました。
ジーメンス卿 | ドイツの銀行取締役。重工業発展の支援を担うキーパーソンであり、英国に10年で追いつく発言をしていた。ヴィクトリア女王に目をつけられ、ジョンに制圧される |
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ウッドリー | 表の顔はダイヤモンド加工業、裏の顔は武器商人。ダイヤモンド生産会社のローズ社社長を裏で襲う。裏社会の力で表社会を脅かす重大なルール違反をし、シエルに目をつけられる |
正餐会が開催されると、シエルの目論見通りにことが進んでいき、セバスチャンによって全ての物事が解決されます。
スネークをファントムハイヴ家の「従僕(フットマン)」にする
スネークは、シエル達がサーカスから抜けた後、ジョーカー達も行方不明となったことから、シエル達が関与していると見て追いかけてきていました。しかし、蛇に襲わせますが、シエルの寝室で寝ていたのは造船王の御曹司フェルぺスで、奇襲は失敗してしまいます。
セバスチャンに捕らえられ、アーサーが帰った後にシエルの前に差し出されると、スネークはシエルに「絶対許さない」と叫びます。その姿は、ケルヴィン男爵の屋敷の前で遭遇したドールと被っており、シエルは黙考します。
シエルは、ジョーカー達が子供達を誘拐していたことを打ち明け、自分が捕まえる前に行方をくらましたと嘘をつきます。そして、テントで一緒に生活をして悪人でないことは分かっている、罪を償って本当の幸せを掴んで欲しい、ここに入れば、スネークもまた一緒に彼らと過ごせる日が来るのではと、使用人になれと誘います。
スネークはサーカスを去る時、「ひとりは寂しい」と呟いており、またジョーカー達と暮らせる希望があるのならと、シエルの提案を受け入れ、ファントムハイヴ家の従僕(フットマン)となりました。
セバスチャンはシエルの行動に驚きますが、次のように答えます。
嘘も突き通せば真実になる、最後は全てお前が飲み込んでしまえばいい話だ
シエルのその言葉に、セバスチャンは優しく頷きました。
「豪華客船」編のシエル
危険を冒してリジーを守る
シエルは、リアン・ストーカーを追った先でリジーと合流しますが、船底庫では「歪んだ肉人形」が現れ、一転危機を迎えてしまいます。
この時、シエルは「お前だけは絶対守ってみせる、何に変えても!!」と叫んでリジーをぎゅっと抱きしめました。また、その後も避難が遅れたリジーを危険を冒して迎えにいき、見事に助けて見せます。
シエルは「復讐以外の目的はない」と話していましたが、リジーに対する恋心は本物であるように描かれています。
セバスチャンとの歪な絆が結ばれる
アンダーテイカーのデスサイズがセバスチャンを捉えた際、シエルとセバスチャンの出会いから歪な絆が結ばれるまでの走馬灯劇場が流れます。
出会った当初は互いにぶつかり合った二人でしたが、屋敷で共に過ごすうちに、セバスチャンは完璧な執事となっていき、シエルはセバスチャンが求める水準の能力を身につけていきました。
ヴィクトリア女王に領地と爵位を返還された後、セバスチャンが復讐など忘れて幸せにいきたらどうかと、悪魔の囁きをして魂を食べようとします。シエルはそれをハッキリと否定し、幸せを手に入れるためではなく、戦うために戻ってきたのだと話します。
そして、必ず復讐を遂げて見せると高らかに宣言し、セバスチャンはその美しく愚かしい姿に感銘し、契約履行に向けての道を歩き切ることを決意しました。
アンダーテイカーの宝物の遺髪入れを受け取る
カンパニア号が沈む直前、グレルとセバスチャンの攻撃がアンダーテイカーへと向けられます。
アンダーテイカーは攻撃こそ回避したものの、遺髪入れの首飾りが切れてしまいます。しかし、シエルがそれを偶然にも手にすると、それは小生の宝物だから暫く預かっていてくれと微笑みました。
エッグハントでリジーに違和感を感じさせる
カンパニア号から本邸に戻ってきた後、ファントムハイヴ邸でイースターが開催されます。
リジーはシエルに思い出のイースターエッグの柄を見せますが、シエルは反応することができず、リジーは違和感を感じます。リジーはシエルにカマをかけ、昔もシエルは自分が作ったイースターエッグを一番に見つけてくれたと言いました。
シエルは、開催されたエッグ・ハントでリジーの卵を見つけ、昔と一緒だと笑いますが、リジーがイースター・エッグを作ったのは今年が初めてであり、疾走していた1ヶ月の間に何があったのかと悩みを抱え込ませてしまいました。
「寄宿学校」編のシエル
ウェストン校の青寮に入学
女王陛下の親族の一人息子であるデリック・アーデンが姿を見せなくなった一件を調査しに、シエルはウェストン校に入学します。
学内でもデリックの一件は秘匿されており、寮の移動を命じた校長と会うため、シエルは校長と会える権限を持つ監督生達に近づこうと画策します。
セバスチャンの力を使い、青寮の監督生の寮弟であるクレイトンに近付いたシエルは、モーリスの一件を解決したことが決め手となり、クレイトンの寮弟になることに成功し、P4組として白鳥宮への出入りが可能となりました。
クリケット大会で「碧の奇跡」を再び起こす
クリケット大会で活躍した選手は、校長と会える「真夜中の茶会」に特別招待されることを知り、シエルはセバスチャンと画策してクリケット大会での青寮優勝、その立役者となることを狙います。
先代ヴィンセントが史上初めての優勝を青寮にもたらして以来、青寮は優勝したことがありませんでした。
しかし、シエルの戦略とゲームメイクによって、再びの「碧の奇跡」を実現し、シエルは無事に「真夜中の茶会」への招待状を受け取ることに成功します。
デリック失踪の真実を知る
真夜中の茶会で出会った校長の正体はアンダーテイカーであり、デリックや副校長がビザールドールとなった真実が打ち明けられました。
アンダーテイカーを捕まえることはできず、シエルは一連の事件の真相だけを女王陛下に報告し、ウェストン校を去りました。
「緑の魔女」編のシエル
「狼の谷」で瘴気に当てられる
女王陛下からの手紙を受け、ドイツの「狼の谷」へ向かったシエルは、セバスチャンと夜に森の中へ入ってしまい、森の瘴気に当てられ重傷を負ってしまいます。
サリヴァンの治療を受けますが、精神的なショックから目が一時的に見えなくなり、まるで年齢相応の子供のように怯える状態となってしまいました。
夢の中では、シエル兄と遭遇し「誰もお前に復讐なんて頼んでいないよ」と抱きしめられます。ヴィンセントやレイチェル、アンジェリーナ、ジョーカー、ドールといった人物も夢の中に現れますが、シエルは自らの進む道の答えを出すことができませんでした。
改めて「復讐に生きる」選択をする
夢の中にセバスチャンからの問いかけが響くと、シエルは改めて同じ答えにたどり着きます。誰のためでもない、自分のために、「ボクは僕自身への汚辱を晴らすため悪魔の手をとった」と、再び復讐の道に生きる選択をしました。
正気を取り戻して目覚めたシエルは、セバスチャンが自分を食べようとしたことに気付き、すぐに止めるように命令を下します。
使用人を全員集め、みっともない姿を見せたことに対して「すまなかった」と謝罪し、全員を驚かせました。
サリヴァンを英国へ連れ帰る
ジョン・ブラウンからの手紙を読んで「狼の谷」の真実を知ったシエルは、ディーデリヒの協力を受けながら、「狼の谷」を壊滅させ、森を脱出します。
サリヴァン、ヴォルフラムを英国に連れ帰ると、女王陛下との謁見に案内します。
サリヴァンが開発した究極魔法のサンプルは、セバスチャンしか知らない海の底へと沈められました。
「青の教団」編のシエル
スフィア・ミュージックホールを崩壊させる
シエルは女王陛下からの手紙に書かれ、リジー家出にも関連したスフィア・ミュージックホールの調査を行います。
スフィアは無料で幸せな時間を民衆に提供する一方で、裏で血液採取を行っていたことが判明しました。対抗策として、シエルもミュージックホールを開場し、ファントムファイヴを結成し、スフィアからの集客を奪います。
スフィアによる被害が広がった後、スフィアの悪行を新聞を通じて世に暴き、スフィアを崩壊させました。
シエル兄が訪れた後の町屋敷に戻る
ブラバット・スカイを追って温泉地バースの施設に向かった後、シエルはロンドンの町屋敷に戻ります。
町屋敷はシエル兄が訪れた後の状態となっており、ソーマを守ってアグニが命を落としていました。
屋敷に荒らされた形式はありませんでしたが、シエルの部屋にはナイフで刻まれた「Who Stole the Candy from my tummy?」という文言があり、シエルは兄の存在を疑います。
セバスチャンに「嘘はついていないな?」と聞きますが、セバスチャンは「残念ながら、私は嘘はつきません」と答えるのみでした。
ファントムハイヴ本邸でシエル兄と再会する
ファントムハイヴ本邸に戻ると、使用人達が無事な状態で出迎えてくれた後、階段の上からシエル兄が登場します。
混乱する使用人達に対して、タナカが伏せていた事実、シエルが双子の兄弟であることを打ち明けました。
物語は、タナカの語るかつてのファントムハイヴに向かいます。
「青の追憶編」のシエル
「おまけ」だけど幸せな日々の記憶
シエルは双子の兄弟の弟であり、伯爵を継ぎ、リジーをお嫁さんにする兄の「おまけ」と自分を定義していました。幼少の頃は喘息持ちで体が弱く、外で元気に走り回ることもできません。
しかし、シエル兄は弟を心から愛しており、両親や使用人達からも大切にされ、弟はそれでも幸せな日々を過ごしていました。
10歳の誕生日の出来事
シエル兄弟の10歳の誕生日に、ファントムハイヴ本邸は何者かの襲撃に遭います。両親はここで命を落とし、シエル兄弟は連れ去られ、タナカも重傷を負いました。
連れ去られたシエル兄弟は貴族に買われ、悪魔を召喚しようと試みていた怪しい組織の元に連れていかれます。二人はそこで地獄のような1ヶ月を過ごすこととなります。
そして、一ヶ月後の満月の夜、「儀式の間」に連れられた二人は、無作為に兄が選ばれ、召喚のための犠牲に捧げられます。
そうして喚び出されたのが、悪魔であるセバスチャンでした。
セバスチャンと契約を結ぶ
セバスチャンは弟に契約を結ぶことを求め、弟は「君の魂と引き換えに、君が願った君になる」と決断し、シエルとしての人生を歩み、ファントムハイヴ襲撃の真相を明らかにすることを目指します。
建物にいた闇の組織を一掃すると、シエルとセバスチャンは契約の詳細を詰めます。
- 契約書に嘘をつかないこと
- 契約者の命令に絶対服従であること
- 契約者が復讐を遂げるまで裏切らずに守り抜くこと
そして、シエルが復讐を成し遂げた際には、シエルの魂をセバスチャンに捧げることとなりました。
二人は建物を炎に包み込み、ファントムハイヴ伯爵と契約悪魔しての時間を歩き出します。
「青の復讐編」のシエル
ファントムハイヴ伯爵の名前の奪還を誓う
兄によってスフィア・ミュージックホールの首謀者「シリウス様」に仕立て上げられたシエルは、警察に終われ、劉のアジトに匿われます。
沈黙を貫いていたシエルですが、ついに怒りを爆発させ、自分はシエルではないが「シエル・ファントムハイヴ伯爵」は自分だと叫び、名前を取り戻すことを決意しました。
兄の弱点が供給拠点だと見抜いたシエルは、劉とセバスチャンに命じ、拠点の候補をリストアップさせます。そして、暁学会が関与している英国の4拠点を見つけ、同時攻略作戦の敢行を決定しました。
- ノースヨークシャーのヒースフィールド男爵邸:メイリン、藍猫
- ノーフォークの新設児童養護院:フィニアン、スネーク
- ウィルトシャーの退役軍人療養所:バルド、劉
- ブライトンの新リゾートホテル:シエル、セバスチャン
もし兄の拠点ががあれば徹底的に殲滅し、完了次第ここに戻れと命じて作戦を開始します。
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