【ネタバレ】『ブロンド』【ネトフリ独占配信】 あらすじ考察感想評価
『ブロンド』ネトフリ独占配信決定!
『ブロンド』ネトフリ独占配信です!!
ハリウッドのシンボル、マリリン・モンロー。彼女の輝かしい名声とその影に隠された本当の姿を、ジョイス・キャロル・オーツの同名小説をもとに、アンドリュー・ドミニク監督が大胆に、そして想像力豊かに描き出す。マリリン・モンローを演じるのはアナ・デ・アルマス。共演はエイドリアン・ブロディ、ボビー・カナヴェイル、ゼイヴィア・サミュエル、ジュリアンヌ・ニコルソン。『ブロンド』は、Netflixで9月28日 (水) より独占配信スタート。
「ブロンド」のネタバレ感想・考察
【ここからは物語の核心を含むネタバレとなります。閲覧される場合はご注意ください。】
※ただ、このネタバレは本作品を観た管理人が解釈して内容を述べ、映画の断面を捉えてるに過ぎません。興味の沸いた方は是非本編をご覧くださいませ。
↓↓↓
父親とは会ったことがなく、母親からは暴力を振るわれるという幼少期を過ごし、その後は養護施設で育った少女ノーマは、成長後「マリリン・モンロー」という芸名で女優デビューを果たしました。
彼女はやがてスターとなりますが、中絶手術や夫からの暴力、離婚、流産など辛い経験をしたことで、徐々に精神の均衡を失っていきます。そうしていつしか薬とお酒に依存するようになった彼女は、実父からの手紙だと思っていたものが偽物だったと知ったことで、さらに心を壊してしまうのでした・・・。
物語は1933年のロサンゼルスで、まだ幼い少女・ノーマが、誕生日のサプライズとして母親から1枚の写真を見せられたところから始まります。
その写真にうつっている男性が父親だと教えられたノーマは、ある時、何故パパは自分たちに会いに来ないのか?と母親に尋ねてしまいました。すると母親は激怒し、ノーマを無理矢理浴槽に沈めようとします。
そんな母の手からなんとか逃れ隣家へと駆け込んだノーマは、それからしばらくして、養護施設に預けられることになりました。
時が経ち、成長したノーマは、「マリリン・モンロー」という芸名でピンナップ・ガールになりました。雑誌の表紙やカレンダーを飾るモデルとして活動しながら女優を目指していた彼女は、ある時、とある映画スタジオの社長から肉体関係を強要されてしまいます。
ただしそのおかげで女優への道が開け、1951年には映画『ノックは無用』のオーディションにてネル役を勝ち取ったのでした。
かのチャールズ・チャップリンの息子であるキャス、そしてエドワード・G・ロビンソンの息子エディと出会ったのはその頃のことです。ノーマは彼ら2人と恋人になり、やがてキャスの子どもを身ごもりました。
しかし、3人の関係が報じられた際にエージェントから注意を受けていたことに加え、自身も実母のようになってしまうのではないか?という不安を払拭出来ず、苦悩の末に中絶を選択します。
手術後キャスともエディとも別れ、心に深い傷を負ったノーマの次の恋の相手は、メジャーリーグを引退したばかりのジョー・ディマジオでした。
ニューヨークへ行って本格的に演技を学びたいという夢を抱きながらも、ノーマは流されるままにプロポーズの言葉に頷き、やがて彼との結婚生活が始まります。
それは当初から順調とは言い難いものでしたが、キャスとエディからノーマのヌード写真を見せられた夫が彼女に暴力を振るうようになり、ほどなく終わりを迎えました。
また、『紳士は金髪がお好き』の撮影が始まった頃から届くようになった父親だと名乗る人物からの手紙でも、『七年目の浮気』での大胆な姿を下品だと蔑まれ、ノーマは精神的にますます追い詰められていきます。
1955年に受けたオーディションで知り合った劇作家のアーサー・ミラーと再婚し、しばらくは穏やかで幸せな日々を過ごしますが、流産をきっかけにノーマはまたも情緒不安定となり、やがて薬とお酒に依存するようになってしまったのでした。
幻覚や悪夢に苛まれながらも、ノーマは父親を名乗る人物から届く手紙に書かれていた会いに来るという言葉を信じていました。
しかしキャスが亡くなり、形見が送られてきたことで、彼がノーマの実父を装って手紙を書いていたという真実が明らかになります。
ショックを受けたノーマは、大量の薬とお酒を飲みました。意識が朦朧としていく彼女の前に現れたのは、かつて母親から見せられた写真にうつっていた父親だという男性の幻でした。
本作は、実在した女優であるマリリン・モンローさんの生涯を題材にした映画です。同名の小説が原作で、2001年には『偽りのブロンド マリリン・モンロー』というタイトルでテレビドラマ化されています。かなりショッキングな内容なので、あくまでフィクションであり、すべてが事実というわけではないことを念頭に置いて視聴した方が良いかもしれません。
また本作は、「マリリン・モンロー」を演じている時は画面がモノクロになり、「ノーマ・ジーン」に戻った時はカラーになるという演出が非常に印象的で、彼女のアンビバレントな魅力が良く表現されています。