「呪術廻戦」天元のまとめページです。
天元は、奈良時代以前より生きる不死の術式を持つ術師であり、国内の主要結界を支える呪術界の要です。
天元と星漿体、六眼の因果、羂索や宿儺との関係性、日本全土に結界を張る理由、九十九由基との関わりなど、呪術廻戦の天元を詳しくご紹介します。
『呪術廻戦』天元の基本プロフィール
名前 | 天元 |
---|---|
立場 | 呪術界の要 |
術式 | 不死の術式 |
『呪術廻戦』天元とは?
呪術界の要
天元は、少なくとも奈良時代以前から存在する術師であり、現在の呪術界の要となっている存在です。
普段は呪術高専東京校の奥にある薨星宮本殿に鎮座しており、日本全土を対象に結界を構築、この結界の運用以外は厳正に干渉しない生活を送っています。天元の結界は、呪術界の主要結界や結界術の底上げに大きな貢献をしており、天元なくては呪術界の防衛や任務が難しくなるほど重要な存在となっています。
奈良時代から存在
天元は奈良時代から存在しており、仏教の広まりと共に術師達に道徳基盤を説いて回る役割を担っていました。この時に出来たものが後に星漿体を巡り対立した盤星教です。
ただし、宗教法人である盤星教と呪術界の組み合わせは最悪であり、その歪みから「星の子の家」が誕生、目立つ活動を行うと術師に抹殺されるため、非術師の立場に徹する組織に変化します。
「星の子の家」は、天元を神とする絶対的一神教が貫かれており、天元と星漿体の同化は教典に記される禁忌とされていました。
『呪術廻戦』天元の強さ|術式
「不死」の術式
天元は「不死」の術式を持った呪術師であり、寿命という概念から開放されています。
ただし、「不死であっても不老ではない」ものであり、肉体が500年程度の老化を終えると術式が肉体を作り替え、人間からより高次の存在へ進化、その場合は天元の個としての意志がなくなり、最悪の場合は天元が人類に敵対する危険性がありました。
そのため、天元は500年に一度、天元と適合する人間「星漿体」と同化することで肉体をリニューアルしており、術式効果による進化を阻んできましたが、天内理子との同化において輪廻から外れた禪院甚爾の介入を受けてしまうこととなったのでした。
結界術の使い手
天元は全ての術師の中で最高の結界術の使い手です。術式範囲は日本全土に及び、高専の結界や補助監督の結界術などの強度を底上げし、呪術界の防護や任務を支える重要な役割を担っていました。
天元の結界術は「隠す」ことに長けており、自身のいる薨星宮と忌庫の場所に関しては、高専のハリボテの神社仏閣の位置を毎日変更し、その中の1000以上の扉の一つが、天元のいる場所へと繋がる仕様になっています。
『呪術廻戦』天元のセリフ・口癖
禪院の子、道真の血、呪胎九相図、宿儺の器、初めまして
『呪術廻戦』天元はどうなる?残された伏線の考察と最期
天元と九十九の面識はいつから?
天元と九十九由基は、渋谷事変の前に面識を持っていたことが明らかになっています。
夏油傑が高専で闇落ち仕掛けている時には、既に九十九は「天元と向き合う」という言葉を用いており、この時には天元と九十九の中で何かの輪廻が巡っているものと思われます。
九十九の目的は世界から呪霊をなくすことであり、最初は「呪力からの脱却」を掲げていたことからも、天元の日本全土に張っている結界を解くように求め、その結果意見が対立、天元は九十九を警戒するようになり、九十九は天元を「様」付けで呼ばなくなったのだと考えられます。
特級術師となってからは、世界から呪霊をなくす方法を探るために世界中を飛び回っていたため、天元と九十九が出会ったのはその前、九十九が高専に在学していた時なのではと思われます。
天元はなぜ日本全土に結界を張ったのか
海外では呪霊も呪詛士も数が少なく、日本で術師や呪霊が多く誕生するのは天元の結界により呪力が外に発散していかないことが原因であると判明しています。
天元が日本全土に結界を張らなければならない理由は、必然的に呪霊や呪詛士の存在をなくすことよりも重要なこととなりますが、この理由はまだ明らかになっていません。(結界術の底上げなどでは理由が弱い)
九十九が天元に「様」をつけない理由や、「向き合う」という言葉を連発する理由はおそらくここにあると考えられ、現在の薨星宮では九十九、天元、脹相の三人となっているので、この点について語られるものと思われます。
『呪術廻戦』天元の主な活躍
呪術廻戦「京都姉妹校交流会編」の天元
真人に忌庫に侵入される
天元は結界術によって自らがいる「薨星宮」への入り口を毎日変えていましたが、忌庫に格納された「宿儺の指」に対し、真人の呪力が込められた札が貼られたことで入り口を突破されてしまいます。
天元のいる薨星宮までは侵入されませんでしたが、途中にある忌庫には到達され、天元の側近であり門番を務めていた二人が撃墜、忌庫から特級呪物「両面宿儺」「呪胎九相図」を奪われてしまう事態となりました。
呪術廻戦「懐玉編」の天元
星漿体の任務に五条と夏油を指名
天元は、星漿体となる少女「天内理子」の護衛任務に学生の五条、夏油を指名します。
また、天元と同化する天内理子に対しては、残された時間、できるだけ彼女の望みを叶えるようにと配慮しており、その結果、五条と夏油は天内の希望を聞いて、直接高専に連れてくるのではなく、高校へ向かうのに同行するなど、遠回りをすることとなりました。
この結果、禪院甚爾の介入によって天内理子は天元との同化を果たすことなく倒れ、天元は星漿体との同化に失敗、歴史の螺旋に歪みが生じてしまいます。
呪術廻戦「渋谷事変編」の天元
渋谷事変後、薨星宮を訪れた虎杖達と会う
渋谷事変後、羂索の目的と獄門彊の解放方法を聞きに虎杖達が薨星宮を訪ねてくると、天元は同行していた九十九が羂索に同調している可能性もあると考え、薨星宮を結界で閉じて守っていました。
虎杖達が帰ろうとすると姿を現し、九十九を除く全員に「始めまして」の合図をし、自らが11年前の星漿体「天内理子」との同化に失敗して以降、老化が加速、天元の個としての自我は消失、天地そのものが自我となったことを明かします。
結界術によって辛うじて以前の天元の自我は保てているものの、人間から別次元に進化した天元は呪霊に近い存在となっており、羂索が夏油の体で用いる「呪霊操術」の対象となっていることが判明、羂索の目的と獄門彊の解き方を教える代わりに、乙骨、九十九、脹相の内2人は薨星宮に残り、天元の護衛となることを求めました。
因果が破壊され羂索に機が訪れたことを説明
少なくとも千年前からいる羂索が今動き出した理由を問われた天元は、「六眼」「星漿体」「天元」の因果を説明、過去に二度、天元と星漿体の同化を阻止しようとした羂索は六眼に敗れたことを話します。
しかし、11年前に天与呪縛での呪力からの完全脱却により因果から外れた禪院甚爾によって天元達を取り巻く運命は破壊、天元は同化に失敗して進化を果たし、さらに羂索は六眼を封じるための獄門彊を発見、そして1年雨に呪霊操術を持つ夏油傑の体を入手し、全てのピースが揃ったために動き出したのでした。
さらに、羂索は天元に次ぐ結界術の使い手であり、薨星宮の封印も解かれる可能性があり、呪霊操術によって一度の邂逅で支配下に置かれる可能性があると説明すると、天元の護衛として九十九、脹相が残ることとなります。
死滅回游の目的は天元との同化前の慣らし
天元は、羂索が仕掛ける死滅回游の目的は、天元と人類の同化を成功させるための慣らしだと説明します。現状での同化は不完全なものとなる可能性が高いため、日本全土を対象に人類を彼岸へ渡す(呪いを与える)結界を展開するべく、死滅回游泳者の呪力と10の結界(コロニー)を用いる死滅回游を仕組んだのでした。
五条悟の救出策を提示
護衛の二人が決まると、天元は五条悟を救出するための方法として「獄門彊・裏」を取り出します。これは五条悟が封印されている獄門彊の裏門であり、本来は表の所有者である羂索にしか開くことのできないものでした。
裏門を開けるためには特級呪具「天逆鉾」「黒縄」のいずれかが必要でしたが、五条悟により破壊または封印がされており手元になく、東京の東側コロニーの死滅回游に参加している「天使」と名乗る術者であれば、「あらゆる術式を消滅させる術式」を用いることができ、獄門彊・裏も開門できると明かしました。