『消えない罪』【Netflix (ネトフリ)独占配信】 あらすじ考察感想評価ネタバレあり
『消えない罪』2021年12月10日ネトフリ独占配信決定!
『消えない罪』(原題:The Unforgivable)
日本公開年月日:2021年12月10日ネトフリ独占配信です!!
「消えない罪」あらすじと予告編
引用:Netflix
暴力犯罪の刑に服した後、刑務所を出所したルース・スレーター(サンドラ・ブロック)。長い服役生活を終えて戻ったのは、過去の罪を許さぬ世界だった。故郷でも厳しい批判にさらされた彼女に残された罪をつぐなう唯⼀の道は、かつてしかたなく置き去りにして離れ離れになった妹を探し出すことだった。 (Netflix)
自分の罪を償え。
「消えない罪」の評価
出典元:IMDb
IMDbでは7.8/10。
出典元:rottentomatoes
ロッテン・トマトでは33%となっています。
ロッテントマトは映画評論家による映画レビューをまとめたサイトで、赤いトマト→トマトメーターが60%以上。緑のトマト→トマトメーターが59%以下。フレッシュトマト認定→トマトメーターが75%以上かつトップ評論家の評論が5個以上入っているもの。ポップコーン→観客による評価。となります。
「消えない罪」を期待する声・レビュー
今週公開「消えない罪」。スクリーンで観ました。サンドラ・ブロックが、許されぬ罪を背負って生きる元受刑者を演じたヒューマンサスペンス。面白かった!! pic.twitter.com/z5GF4zkSnJ
— R2TAKA2映画大好き@映画館 (@R2TAKA2) November 26, 2021
消えない罪
見応えある傑作 殺人の罪で刑務所に入り、出所した女性に吹きつける逆風は強く、法規上の償いをしても社会は罪人を赦さないのかとか考えてたら思わぬ真相と愛を知る サンドラ・ブロックの熱演で生きづらさ、憤り、そして愛と強さが迸り滲み出る 疲れ果てたような表情に流れる涙が沁みた pic.twitter.com/gFNe3YdBHm— シネマなぎ (@backtotnenow) November 27, 2021
「消えない罪」登場人物とキャスト紹介
監督
ノラ・フィングシャイト
製作
サンドラ・ブロック ベロニカ・フェレ グレアム・キング
製作総指揮
ナン・モラレス ニコラ・シンドラー コリン・ベインズ サリー・ウェインライト
原作
サリー・ウェインライト
脚本
ピーター・クレイグ ヒラリー・サイツ コートネイ・マイルズ
主演
サンドラ・ブロック
ビンセント・ドノフリオ
ビオラ・デイビス
ジョン・バーンサル
リチャード・トーマス
リンダ・エモンド
アシュリン・フランシオーシ
ロブ・モーガン
監督は、ノラ・フィングシャイト監督で、
過去に2019年・第69回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(アルフレッド・バウアー賞)を受賞した「システム・クラッシャー 家に帰りたい」の監督を務めました。
主演はサンドラ・ブロック。
「しあわせの隠れ場所」「ゼロ・グラビティ」が代表作ですね。
「消えない罪」のネタバレなしの感想
引用:Netflix
アカデミー賞女優サンドラ・ブロックを主演に迎えた本作は、罪を背負って生きる元受刑者の物語です。
とある罪で20年もの長い間刑務所に服役していたサンドラ・ブロック演じるルース・スレイター。
ルースは模範服役者として早期に刑期を終了し、社会へ戻りますが、
彼女を待ち受けていたのは、一本の電話でした。
「消えない罪」のネタバレ・考察
【ここからは物語の核心を含むネタバレとなります。閲覧される場合はご注意ください。】
↓↓↓
この物語は大きく分けて3つの視点で描かれます。
それが、
- 犯罪者とされるルース・スレイター
- マルコム夫婦とその実の娘・エミリー、そしてケイティ
- 殺された保安官の2人の子供・キースとスティーブ
です。
犯罪者とされるルース・スレイター
事件は20年前ある都会の喧騒を離れた地方の家で起こります。
5歳の幼い妹・ケイティと2人暮らしをしていたルース・スレイターのもとに、保安官・マック・ウェランがやって来て、自宅を引き渡すように伝えます。
保安官・マック・ウェランは家から出てこないルースを見兼ねて無理やり自宅へ侵入しようとします。
保安官・マック・ウェラン殺人の罪でルースは20年もの間、刑務所にいました。
刑期を終え、保護観察人の用意した仮住まいに戻ることになったルースは、水産工場と大工の仕事を掛け持ちしながら生計を立て直しますが、妹に会いたい気持ちを募らせます。
ただ全く会う手段も方法もないルースは、
なす術なく、保安官が殺された元住んでいた自宅へと向かいます。
ルースとケイティが住んでいた自宅には既に新しい夫婦がいて子供も2人。
とても幸せそうに暮らしていました。
住んでいた旦那の方は、ジョン・イングラムという名前で職業は弁護士をしていました。
この出会いにルースは思わず、自分ではどうすることもできなかった妹のケイティに弁護士の力で会いたいと訴えかけます。
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マルコム夫婦とその実の娘・エミリー、そしてケイティ
物語の視点はそんなルースの実の妹・ケイティに視点が移ります。
ケイティは現在、マルコムという夫婦の元に養子として引き取られていました。
マルコム夫婦には実の娘もおり、
そのエミリーがある日、血の繋がった姉だと思っていたケイティが実は養子であることを知ります。
マルコム夫婦もケイティに犯罪者を会わせることは良い影響があるはずないとして、最大の譲歩案でルースとは自分たちだけで会うことに決めます。
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殺された保安官の2人の子供・キースとスティーブ
視点は20年前に殺された保安官の2人の子供・キースとスティーブに移ります。
キースとスティーブは兄弟で、
兄のキースは父親が殺されたことでその殺人犯のルースを憎まない日はないほどでした。
一方の弟・スティーブは最初こそ、兄にもう過去は忘れて自分の人生を生きて欲しいと訴えますが、ふと今のルースが何をしているのか自分の目で確かめてみたくなり、兄に教わったルースの職場に押しかけ、ルースと対面します。
ルースはそんなスティーブに自身の家族のことを問われ、
実際ルースも父親と母親を亡くしているために
“人生は続く”
と前向きな発言をしたことで、
父親をそんなルースに殺されたスティーブの激高を買います。
スティーブはルースがいない間にもう一度ルースの職場に忍び込み、ルースが妹を何よりも大切にしていることを知り、ルースにも自分の家族を殺された苦しみを味合わせてやろうと計画することにするのです・・。
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そして3つの視点が合わさる
そして3つの視点で語られた物語は終幕へと進みます。
現在のケイティを引き取った養子縁組の両親と会えることになったルースは身綺麗にしてマルコム夫婦と会うことに決めますが、マルコム夫婦が一切ルースの手紙をケイティに見せていなかったことや、その当日の態度に激昂してしまいます。
折角の機会を自身の感情をどうすることもできずフイにしてしまったルースでしたが、ここでマルコム夫妻の実の娘のエミリーがルースがケイティに宛てたずっと買いていた手紙を発見し、そこから2人の本当の関係を知ることになりました。
そしてその手紙を発見したエミリーはルースに電話をかけ、2人は会うことになるのです。
そしてこの2人の再会が更なる波乱を生みます。
先ほどの保安官である父を殺されたスティーブはずっとルースの後を付けており、そのルースとエミリーの再会の場面に出くわし、エミリーのことをルースの妹・ケイティだと勘違いし、エミリーを誘拐してしまいます。
そしてここでもうひとつ物語を揺るがす事実が発覚します。
誘拐されたエミリーを救うために(ただ、ここでルースは本当にケイティが誘拐されたと思っています。)、
現在のルースの物件の所有者である弁護士のジョンの妻、リズと共にルースはエミリーが拐われた現場に向かいますが、その中でルースがリズにあることを伝えます。
それは、20年前の保安官・マック・ウェラン殺人事件の真相は、マック・ウェランがルースの家に押し入ろうとした瞬間に、ルースの妹のケイティが玄関先まで降りて行き、5歳ながらにして、散弾銃をマック・ウェランに向かって放ったのです。
つまり、ルースが保安官を殺したと思われたその事件は、ケイティが犯人だったのですが、ルースは大好きな妹を守るため、その罪を被り、出頭したのです。
その事実がある中、ルースはリズの車で妹と間違われて誘拐されたエミリーを救いに向かいます。(ただ、ここでルースは本当に妹のケイティが誘拐されたと思っています。)
船着場の仮倉庫に誘拐された女性がスティーブと共にいましたが、それは妹のケイティではなく、ついさっきあったばかりのマルコム夫婦の娘のエミリーでした。
ただ、スティーブも色々あって気が触れていることもあり、ケイティだと思い込んだまま、ケイティに対して銃口を向け続けます。
そんな中ルースは、
スティーブが自分と同じ罪を犯すことのないよう、スティーブの父親だったマック・ウェラン保安官の優しさを説き必死に説得し、スティーブは崩れ落ち、銃口を下ろします。
リズが呼んだ警官たちがその場に駆けつけ、スティーブは拘束されます。
誘拐されていたエミリーも無事解放され、エミリーの元にマルコム夫妻が駆けつけます。
その夫妻の横には、、ケイティもいました。
そうです。
ルースはここで初めてケイティと出会うことができたのです。
ルースとケイティは数十年ぶりの再会でしたが、2人はお互いを認識し、ゆっくりとケイティはルースの元へ近づき、2人は再会の喜びを祝うように抱きしめ合うのでした__
「消えない罪」の感想・レビュー
異なる視点から同時進行していく物語。
その中で二転三転するシナリオ。
常にハラハラして時間を忘れて熱中して一気見してしまう作品。
なによりサンドラ・ブロックの演技が凄すぎた・・。
2022.1.1Netflixで観ました。
結論、とてもよかったです。
とにかくサンドラ・ブロックの演技が最高でした。
最後までどうなるかわからない結末の中で、見ている人の心に深く刺さる脚本が、自分が体験しているかのような現実味を帯びてくるのは間違いなくサンドラ・ブロックの演技があってこそでした。
ネタバレでは細かい登場人物の背景はどうしても端折ってしまったのですが、ルースの社会復帰していく過程で職場やプライベートの生活で起こる様々な出来事や、ケイティがなぜルースを思い出すことができたのか、などそれぞれの人物のより深いストーリーラインはぜひ映画を観て頂きたいです・・。