鬼滅の刃

【鬼滅の刃】猗窩座とは?悲しい過去を持つ十二鬼月・上弦の参の鬼を徹底解説

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「鬼滅の刃」猗窩座(あかざ)は、十二鬼月・上弦の参の鬼です。

人間時代の恋雪・慶蔵との過去、強さを希求する理由、血鬼術「破壊殺」と強さ、炭治郎に感謝した最後など、鬼滅の刃の猗窩座を詳しくご紹介します。

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『鬼滅の刃』猗窩座のプロフィール

名前 猗窩座(あかざ)
人間時代の名前 狛治(はくじ)
立場 十二鬼月・上弦の参
血鬼術 破壊殺
身長 173cm
体重 74kg
猗窩座の趣味 鍛錬
狛治の趣味 庭の手入れ
錦鯉の世話(道場の裏庭の池に生息、慶蔵と恋雪が可愛がっていた)
絵(恋雪が喜ぶ)
CV(声優さん) 石田彰

『鬼滅の刃』猗窩座とは?

猗窩座は、十二鬼月・上弦の参の鬼です。

武を極め誰よりも強くなることに執着しており、自らが定義する最高の武「至高の領域」を目指して鍛錬に鍛錬を重ね、素手で日輪刀を扱う鬼殺隊の柱に勝利するまでに昇華しました。

強者を尊び弱者を徹底的に蔑視する性質があるため、初登場した無限列車では炎柱・煉獄杏寿郎を褒め称え、逆に竈門炭治郎を弱者と切り捨て即座に命を奪おうとしています。猗窩座との戦いにより煉獄杏寿郎が命を落とすと杏寿郎の遺志を炭治郎達が引き継ぎ、炭治郎達がより強く成長し鬼殺隊の運命が変わる契機となりました。

『鬼滅の刃』猗窩座の人間時代の過去

病弱な父のため鬼子となる

人間時代の猗窩座は狛治という名前をしており、貧乏な暮らしの中で病弱な父のために高価な薬を得るため、スリを繰り返していました。

父に薬を届けるためには、盗んだ財布を持って逃げ、追手を返り討ちにし、奉行所に捕まらないために強さが必要であり、狛治は誰にも負けない強さを希求して自らを鍛えていきます。

スリを犯した罪人の証として両腕に三本ずつ刺青の線が刻まれており、狛治は「鬼子」とも呼ばれていました。

父と共に過ごすことができればどれだけの罪を犯そうとも構わないと考えていた狛治でしたが、再び奉行所に捕まったことを受け、父は自らの命を終わらせ、はどくが水に「真っ当に生きろ、まだやり直せる」と遺言を残します。

素流道場師範慶蔵と出会う

父親のためなら自分の命さえ投げうっても構わなかったと考えていた狛治は、貧乏人は生きることさえ許されないのかと世の中を恨んで荒れに荒れ、とうとう所払いの刑を受け江戸にはいられず他の街へ流れていきます。

流れた先の街でも大人七人を相手に素手で撃破しますが、ここに後に師匠となる素流師範・慶蔵が現れ一瞬で制圧、狛治は慶蔵に引き取られ、素流道場で慶蔵の娘の恋雪の看病をすることとなりました。

大切な娘一人の家に罪人の俺を置いて良いのかと狛治は聞きますが、慶蔵は罪人のお前は先刻ボコボコにしてやっつけたと返し、狛治は久方ぶりに受けた人からの信頼を受け止めます。

恋雪と出会う

慶蔵の娘・恋雪は一人では厠に行くことも難しい寝たきりの状態であり、狛治は恋雪と父の姿を重ね合わせながら、一晩中つきっきりで頭に乗せる手拭いを変え、寝巻きを変え、こまめに水を飲ませ、厠に行く時は背負い、献身的に世話をしていきます。恋雪は迷惑をかけてばかりだと謝りますが、恋雪は何も悪くなく謝る必要も何もないと狛治は考え、全く苦とも考えていませんでした。

街で花火が見れる日には、恋雪は狛治に花火を見に行ってと伝えますが、狛治は花火なら恋雪と一緒に見にいく、たとえ今日行けなくても来年・再来年に行けばいいと話します。

また、慶蔵から素流の稽古もつけてもらっており、狛治は道場での稽古と恋雪の看病で心が救われていきました。

嫌がらせをする隣の剣術道場を圧倒

隣道場の跡取り息子は恋雪のことが好きでしたが乱暴で横柄な性格をしており、具合の悪い恋雪を無理矢理外へ連れ出すと、恋雪が喘息の発作を起こすと怖くなって放置して帰り、狛治が発見しなければ恋雪が命を落としたかもしれない出来事が起きます。

これに激怒した慶三が道場同士での試合を申し込み、当時十六歳だった狛治が一人で九人を倒して勝利、道場と恋雪に二度と関わらないことを約束させました。跡取り息子は狛治に真剣を用いて襲いかかりましたが、狛治は刀の側面を拳で打ちたたいて折る「鈴割り」という技で対応、素流の技の美しさに感動した剣術道場の当主は、二度と嫌がらせをしないと決めて素流と距離を置くようになります。

恋雪と夫婦になる

三年が経過し、狛治が十八歳、恋雪が十六歳となった頃、恋雪の体も元気になり普通に暮らせるようになっていました。ある日、慶蔵からの申し出で、狛治は道場を継ぐ跡取り息子として恋雪と結婚することが決まります。

狛治は罪人だった自分が父の遺言通り、人生をやり直せるかもしれないという淡い期待が収拾できないほど大きく広がり、二人を命に代えても守りたいと決意しその旨を伝えました。

約束の花火も二人で一緒にいき、恋雪が狛治への想いを打ち明けると、狛治は恋雪を一生守ると約束します。

慶蔵・恋雪を失う

しかし、狛治が父親の墓跡に祝言をあげる報告をしに向かった日、素流道場の井戸に毒を入れられ慶蔵と恋雪は命を落としてしまいます。

隣の剣術道場の当主が命を終えると、大人しくしていた跡取り息子が当主となって暴走、正面から戦っては負けてしまうので井戸に毒を入れていたのでした。

狛治は、大切な人が危機に見舞われている時、自分はいつも側にいないと悔やみます。

剣術道場に報復

我を忘れるほどの激怒に染まった狛治は、隣の剣術道場を一人で襲撃、跡取り息子含め、門下生六十七名を素流で撃破して命を奪いました。

この顛末は奉行所にも記録されていましたが、後にあまりに現実離れしていて信憑性が乏しいと判断され、資料は破棄されています。

鬼舞辻無惨と出会い鬼となる

剣術道場を撃破した帰り道、狛治は鬼舞辻無惨と出会います。無惨は鬼を配置した覚えのない場所に鬼が出たとの大騒ぎがあったことを受けて出向いており、狛治は全てがどうでも良いため無惨の提案を受け入れて鬼となりました。

鬼となった狛治は猗窩座と名付けられ、人間時代の記憶が全て消えます。守りたかったものは何一つ残っていないにも関わらず、誰よりも強くなりたいという灼けつくような想いだけが残り、百年以上続く修羅の道を歩み始めることになりました。

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『鬼滅の刃』猗窩座の人物像・性格

武の最高峰「至高の領域」を目指す

猗窩座は強さへの異常な執念を持ち、冨岡義勇には「修羅」と形容されています。

鬼舞辻無惨からの命がない時は、ほぼ全ての時間を鍛錬に使っていました。

強さにこだわりを持っているため、自分よりも格上の相手に対しては大人しく従う潔さがあり、上弦の壱「黒死牟」に対してはいつか必ず倒すと宣言しながらも、叱責を素直に受け入れています。

強者を尊び弱者を蔑視する

また、猗窩座は強者には敬意を払って尊び、弱者は徹底的に蔑視する人物です。

弱者を蔑視する理由は人間時代の剣術道場の卑怯なやり口にあり、弱い故に正々堂々やり合わず井戸に毒を入れたことが起因となっています。

強者に対しては尊敬の意を示し、鬼殺隊の柱を鬼に勧誘することが多くあります。また、相手を撃破する際にもまず相手の技を全て堪能し、さらに覚えておきたい相手に対しては名前を教えてもらう習慣を持っていました。強者と弱者への態度の違いは炭治郎に対して向けた態度が分かりやすく、無限列車では弱者と見做していきなり命を奪おうとした炭治郎に対して、強者となって現れた無限城ではニッコリと非常に優しい笑顔を向けています。

鬼舞辻無惨のお気に入り

猗窩座は、忠実で真面目な点を評価されており、鬼舞辻無惨のお気に入りの鬼でした。無限城で頸を斬られてもなお戦い続けようとするような姿勢も好評価の対象となっています。

一方で、猗窩座の鬼舞辻無惨に対する感情は完全な無です。命令を下す、従うという上下関係だけの関わりであり、尊敬や畏怖、憎しみといった感情を無残に対して持つことは一切ありませんでした。

女性は狙わない

また、猗窩座自身も理由が理解できていませんでしたが、一般人でも鬼殺隊でも女性の命を奪ったり捕食したりすることは努力してもどうしてもできず、一度も女性を狙うことはありませんでした。

鬼舞辻無惨には度々嫌味を言われていましたが、お気に入りである故に許されており、それを特別扱いだと童磨に文句を言われています。

全身に幾何学模様の入れ墨

全身には幾何学模様の鬼の紋様が刻まれていますが、これは元々が人間時代にスリを繰り返したことで刻まれた三本線の腕の入れ墨が発端となっています。

鬼となり、罪を重ねていったことが影響しているのか、体の紋様は罪人の刺青と鬼の紋様が混ざり合い、罪が全身に広がっているように表現されています。

人間が好き

無限城では基本的に無口ですが、猗窩座は鬼殺隊の前では「俺は話すのが好きだ」と言うほど饒舌になります。これは猗窩座が本質的に人間が好きだからです。

撃破する相手であっても、まず会話をして相手のことを理解してから拳を振るいました。

童磨が苦手

上弦の鬼の中でも「弐」を務める童磨を苦手としています。

鬼舞辻無惨の許す限りにおいて、自分より下の階級の鬼とは脳内対話や視覚共有ができますが、童磨が猗窩座を追い越して上弦の弐となって以降、あまりに頻繁に脳内対話を仕掛けてきてうるさかったため、無惨に対して口答えをしてまで文句を言ったことがあるほどでした。

『鬼滅の刃』猗窩座の名言

杏寿郎死ぬな

そう弱者には虫酸が走る反吐が出る淘汰されるのは自然の摂理に他ならない

今日行けなくても来年も再来年も花火は上がるからその時行けばいいですよ

はい俺は誰よりも強くなって一生あなたを守ります

何ともまあ惨めで滑稽でつまらない話だ

『鬼滅の刃』猗窩座の呼吸・強さ

血鬼術「破壊殺(はかいさつ)」

猗窩座の血鬼術「破壊殺」は、全て恋雪・慶蔵との思い出が土台となっています。

  • 構え・技:素流
  • 技名:恋雪との思い出である花火
  • 術式展開の模様:恋雪の髪飾り

猗窩座は鬼舞辻無惨に鬼に変えられた時点で人間時代の記憶を失っていますが、心の奥深くにはいつも恋雪と慶蔵がいたとされています。

羅針(らしん)

「羅針」は、自分を中心にして十二方向へ針を刺した陣を展開する技です。

陣の展開により相手の闘気を感知することができ、相手の動きを的確に読んで攻撃を仕掛けることができます。猗窩座の攻撃は速く的確、人体の急所に的確に吸い寄せられるようだと称されていました。

猗窩座の戦闘術式の根幹を担う技であり、相手の闘気が強いほど反応も強まるためより正確に攻撃を仕掛けることが可能です。

また、猗窩座が術式展開する「羅針」の陣は、恋雪の髪飾りであった雪の結晶でした。

空式(くうしき)

「空式」は、虚空を拳で打つことで衝撃波の攻撃を放つ技です。

空中から地面にいる相手に攻撃を降り注ぐことができ、無限列車での杏寿郎との戦いで見せています。中距離系の技で圧倒的な手数を誇るため、猗窩座を撃破するためにはまず空式の攻撃を掻い潜って接近することが必要でした。

乱式(らんしき)

「乱式」は、衝撃波が発生するほどの圧倒的な速度で虚空を拳で打ち、中距離・広範囲で相手に攻撃を仕掛ける技です。

手数の多さと威力は凄まじく、煉獄杏寿郎の炎の呼吸「炎虎」を打ち消し、深手を与えるほどでした。

滅式(めっしき)

「滅式」は、相手との間合いを一瞬で詰め、抜き手を放つ技です。

杏寿郎の炎の呼吸の奥義・玖ノ型「煉獄」に対して迎え討った技であり、多少負傷したものの「煉獄」を真正面から破って致命傷を与えました。

脚式・冠先割(かむろさきわり)

「脚式・冠先割」は、両手を地面につき体を前傾させながら、足を後方側に跳ね上げるように下から突き上げる蹴り技です。無限城での炭治郎・義勇との戦いで放ち、僅かにかすっただけで炭治郎を吐血させています。

技の元となった花火は「冠菊」と呼ばれる割物花火の一種類であり、枝垂れ落ちるように消えていく閃光の中で「パリパリ」とスパークするものが「先割」です。

脚式・流閃群光(りゅうせんぐんこう)

「脚式・流閃群光」は、水平方向から上方にかけて幾重にも重なる蹴りの連続攻撃を繰り出す技です。無限城で冨岡義勇を吹き飛ばし「猛烈に怒っている。背中が痛いからだ」と言わしめた攻撃になります。

「流閃群光」の元となっている花火は「花雷」だと思われます。「群光」は落下傘のような花火のことで「流」はその火花が枝垂れがかるように流れている様子、「閃」は明るい閃光を放つ様だと解釈すれば、「花雷」のうち複数の玉を一気に鳴らす「万雷」がこの技の元となっていると考えられます。

脚式・飛遊星千輪(ひゅうせいせんりん)

「飛遊星千輪」は相手を下から蹴り上げると同時に周辺の地面も砕き割る技です。

飛遊星千輪の元となった花火は「飛遊星」と「千輪菊」になります。飛遊星は不規則にも思える様々な軌道で花火の閃光が飛び散っていく花火であり、千輪菊は飛び散った先から再び小花のように円状の閃光を放つ花火となっています。

砕式・万葉閃柳(まんようせんやなぎ)

「万葉閃柳」は、強打で地面を叩き割り、割れた箇所を中心に全方向に衝撃波を放つ技です。

万葉閃柳の元となった花火は、上から時間をかけてゆっくり枝垂れ落ちる「柳」という種類の花火です。「万葉」の言葉があることから、大量の柳が閃光と共にしなだれ落ちていく様がモチーフになっていると考えられます。

鬼芯八重芯(きしんやえしん)

「鬼芯八重芯」は、両腕で強烈な高速連打を放つ広範囲攻撃です。炭治郎はヒノカミ神楽「灼骨炎陽」で防ぐことができましたが、あまりの威力に強烈に後ずさりされました。

鬼芯八重芯の元となっている花火は日本古来からある伝統的な花火「菊花火」です。芯星と呼ばれる中心の円が二重に重なり、全体で三重の円を描くものを「八重芯」と呼びます。この技は猗窩座の両腕で技を放つので、そのために芯星の二重円を自分自身に見立てそのために「鬼芯」と名付けているものと思われます。

終式・青銀乱残光(あおぎんらんざんこう)

「青銀乱残光」はほぼ同時に百発の超高速拳戟を放つ乱れ打ち技です。攻撃速度・威力共に最大級の技であり、視認してから防ぐことは不可能、冨岡義勇の「凪」でも回避することはできず、致命傷だけを何とか回避できた状態でした。

青銀乱残光の元となった花火は「青銀乱」と「残光」です。青銀乱は花火の一番先端部分が最後に青色から銀色に輝きながら消えていく花火のことで、残光は先端部分が消えた後も中心部分が数秒間だけ明るさを放ちながら残る花火のことを指します。

銀乱は別名「残雪」と呼ばれることもあることから、最愛の妻・恋雪ともかけられているとも考えられ、残光のように最後まで心の中心に恋雪が残り続けていたことを示唆しているのではないかと考えられます。猗窩座の最後も鬼舞辻無惨の声を振り払い恋雪の元へ帰っているので、青銀乱残光という技は猗窩座の最後とも重なる部分があります。

『鬼滅の刃』猗窩座の主な活躍

鬼滅の刃「無限列車編」の猗窩座

無限列車横転後に登場、炭治郎を狙う

鬼舞辻無惨の命で「青い彼岸花」を探していた猗窩座は、魘夢の元に炎柱・煉獄杏寿郎が到着すると無惨の指示で無限列車に援軍に向かいます。

炭治郎、伊之助により魘夢が撃破され無限列車が横転した後、猗窩座は現場に到着、強者である炎柱・煉獄杏寿郎との会話の邪魔になると判断して炭治郎を狙って攻撃を仕掛けますが、杏寿郎に炎の呼吸・弐ノ型「昇り炎天」で防がれる結果となりました。

煉獄杏寿郎を鬼に誘う

猗窩座は杏寿郎の練り上げられた闘気を見て至高の領域に近いと褒め、素晴らしい提案があると発言、杏寿郎も鬼にならないかと誘います。

猗窩座は、杏寿郎が至高の領域に踏み入ることができないのは、人間である故の老いと時間の無さが原因だと伝えますが、杏寿郎からは老いて死ぬことは人間の美しさだと返され、意見を違えた二人は戦いを始めます。

煉獄杏寿郎と戦闘

猗窩座は杏寿郎に対して、まず血鬼術「破壊殺・羅針」を展開、相手の闘気を感知できるようにした上で戦闘を開始、杏寿郎の壱ノ型「不知火」を受けた後、拳で虚空を撃って攻撃を飛ばす中距離攻撃「破壊殺・空式」で応戦、杏寿郎が肆ノ型「盛炎のうねり」で攻撃を受けるとすかさず距離を詰め、杏寿郎の素晴らしい反応速度、技に興奮していきます。

杏寿郎が動こうとする炭治郎を気にかけると、もっと自分だけに集中しろと主張、近距離攻撃の乱れ打ち「破壊殺・乱式」を繰り出し、杏寿郎の伍ノ型「炎虎」と撃ち合いました。

猗窩座も杏寿郎の攻撃を受けていましたが、鬼であるが故に即座に回復、一方で杏寿郎は左目、肋骨、内臓に致命的なダメージをもらっており、既に風前の灯の命となっていました。猗窩座は改めて杏寿郎に鬼になれと求めますが、杏寿郎は断固拒否、最後の全力の一撃を出そうとする杏寿郎の闘気を見て猗窩座は興奮します。

杏寿郎を追い込むも朝日が迫り逃走

杏寿郎が炎の呼吸・奥義「玖ノ型・煉獄」を出したのに対して猗窩座は「破壊殺・滅式」で対抗、二人の衝突は大量の土煙を生み出しますが、煙が晴れた頃に猗窩座が左腕、左側頭部にダメージを負いながら杏寿郎の胸を貫いている姿が現れます。

猗窩座は即座にダメージが回復、杏寿郎に対して本当に命を落としてしまうと鬼になることを求めますが、杏寿郎はここにきてなお日輪刀を振るい猗窩座の左頸にヒット、猗窩座は左腕での攻撃を仕掛けますが、杏寿郎に止められて驚愕しました。

ここで時間は夜明けまで僅かとなり、猗窩座は闘争を考えますが、杏寿郎に捕まれた腕を抜くことができず、さらに杏寿郎の日輪刀が頸の半分にまで及び、伊之助と炭治郎も接近してきます。伊之助の援護が届く前に、猗窩座は地面を蹴り付けて上空に飛び、両腕を破損する形で脱出に成功、腕も即座に回復させ、太陽の光の影となる場所を求めて森の中へ走り込みました。

炭治郎が投げた日輪刀が胸に刺さった猗窩座は、振り返ると炭治郎から「逃げるな卑怯者」と叫ばれ、ここで「卑怯者」という言葉を使った炭治郎に対して激しい怒りを覚えます。

鬼舞辻無惨に報告するも激しく叱責

再び夜となり、猗窩座は子供姿に擬態している鬼舞辻無惨の元に報告に上がりますが、「青い彼岸花」は見つけられず、三人の鬼狩りを残し、柱でもない相手に一撃を受けたことを激しく叱責、鬼の呪いの影響を受けて吐血させられてしまいます。

上弦の参も堕ちたものだと落胆されると、鬼舞辻無惨の眼前から下がった猗窩座は、炭治郎の日輪刀を粉々に砕き、次会った時には必ずこの恨みを晴らすと憎悪を激らせました。

鬼滅の刃「遊郭編」の猗窩座

上弦の陸「妓夫太郎」敗北により無限城に招集

遊郭で上弦の陸「妓夫太郎・堕姫」が炭治郎達に敗北すると、上弦の鬼が数字の高い順で無限城に招集され、猗窩座も黒死牟、童磨の次に無限城に呼び込まれます。

猗窩座は杏寿郎に対しては笑顔を向けお喋りでしたが、鬼達に対しては無愛想で無口であり、元々相性が良くない童磨に対しては肩に手をかけられただけで手を上げ、騒ぎを起こしていました。

格上の黒死牟に序列を無視した行動を咎められると大人しく受け入れますが、至高の領域を目指す猗窩座はいつか黒死牟も自分の手で倒すと反骨精神を見せています。

鬼滅の刃「無限城編」の猗窩座

炭治郎、義勇と遭遇

無限城を進んでいた炭治郎、冨岡義勇の元に猗窩座が登場、最初の攻防で猗窩座は炭治郎が弱者ではなく強者へと成長したことを認めて敬意を表し、杏寿郎の言葉は正しかったことを認めます。

二人を相手にしても優勢に戦いを進めた猗窩座は、杏寿郎の時と同じように冨岡義勇のことが気に入り、五十年前に自ら撃破した水柱よりも流麗で美しい義勇の剣技を絶賛しました。

名前を教えることを拒絶する義勇に対して猗窩座は執拗に名前を質問、「脚式・流閃群光」で義勇を弾き飛ばすと炭治郎が義勇の名前を口に出し、ここで義勇という名前を知ることができたことを喜びます。

炭治郎と慶蔵の姿が重なり始める

炭治郎と一対一となり猗窩座は「鬼芯八重芯」を発動、これを炭治郎が「灼骨炎陽」で防ぐと、改めて猗窩座は炭治郎の成長を喜び杏寿郎に感謝しますが、杏寿郎は人間に拘るくだらない思想を持っていたのであれ以上強くならない可能性もあり、炭治郎が成長したことからもあの夜命を落として良かったと炭治郎に笑顔を向けました。

猗窩座の主張に対して当然炭治郎は激怒、猗窩座は炭治郎にとても優しい笑顔を向けて誤解だと伝え自分は弱者が嫌いなだけだと言いますが、弱者が淘汰されるのが自然の摂理だと主張する猗窩座に対して、炭治郎は強者は弱者を守り、弱者は成長して強者となり弱者を守るのが自然の摂理だと反論、猗窩座はこれに人間であった頃に師匠・慶蔵に言われた言葉を思い出し、理由の分からない感情に不快感を覚えます。

炭治郎に敵対心を向けた猗窩座は圧倒していきますが、炭治郎窮地に義勇が戻り痣を出現、再び一対二の戦いとなりました。

炭治郎に敗北

猗窩座は義勇との戦いを堪能、型を全て出し尽くさせ技を読める状態になると戦いを終わらせるために義勇の日輪刀を折ります。義勇からは、戦うこと以外全て捨てた男であり、この男は修羅であると思われました。

義勇に致命的な一撃が入る直前に「透き通る世界」に入って覚醒した炭治郎が救出、猗窩座は炭治郎が別物に生まれ変わったと感じ、危険視して血鬼術・破壊殺の奥義「終式・青銀乱残光(あおぎんらんざんこう)」を放ちます。これまで以上の圧倒的速度と破壊力を持つ百発同時の乱れ打ちに義勇は深手を負いましたが、炭治郎は闘気を閉じており猗窩座の感知をすり抜け、背後を取ることに成功しました。

義勇は炭治郎が背後から猗窩座を撃破することを期待しましたが、炭治郎は馬鹿正直に叫び、猗窩座は炭治郎の闘気を感じとれないことを理解しながらも反撃の一撃を繰り出します。これに対して炭治郎はヒノカミ神楽「斜陽転身」を繰り出して撃破、完全に猗窩座の速度を上回り、猗窩座は炭治郎が自身の求めていた至極の領域「無我の境地」に入ったことを理解します。

これにより、猗窩座は数百年間磨き続けた武術の粋を正々堂々真正面から打ち砕かれて敗北を喫します。

人間時代の記憶を思い出し感謝と共に散る

最強への執念が強い猗窩座は、弱点である頸を撃破されてなお繋げ直して継戦しようとしますが、冨岡義勇の介入によって頭は崩壊が始まり塵となります。しかし、体の崩壊は始まらず、首なしで動ける別の何かに生まれ変わろうとしました。

しかし、炭治郎を庇うために立ちはだかった義勇の言葉を契機に再び師匠・慶蔵の言葉が思い出され、ここから父や慶蔵、最愛の妻・恋雪との思い出が蘇り、猗窩座は人間時代の記憶を思い出します。

自分が倒したいのは自分自身だったと思い出した猗窩座は、それを思い出させてくれた炭治郎に微笑んで感謝を想い、自分に対して滅式を発動、鬼舞辻無惨に叱責され鬼に戻るよう叫ばれるのを振り払い、狛治へと戻り、恋雪に抱かれながら灰となっていきました。

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