「鬼滅の刃」獣の呼吸は、嘴平伊之助が独自に編み出した呼吸です。
霞の呼吸と同様に風の呼吸から派生した呼吸であり、激情家・自分の目標に突き進むという適性も似ていると考えられます。獣の呼吸の特徴と型一覧、育手・柱・歴代の使い手をご紹介します。
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「鬼滅の刃」獣の呼吸とは
伊之助が編み出した独自の呼吸
獣の呼吸は、伊之助が独学で編み出した独自の呼吸法です。分類としては風の呼吸の派生となっています。
伊之助が山の中で生み出したものとなっているため、山の中で強者とされている動物からインスパイアされて編み出した技が多くありました。
二刀流、鋭い触覚・皮膚感覚、自由に外したり戻したりできる関節、相手に怯まず突撃していく闘争本能が必須である呼吸であり、伊之助以外には使用できないだろうとされています。また、攻撃の型については名称が「牙」となっており、索敵や突撃の型はそのまま「型」が使われています。
獣の呼吸の柱
獣の呼吸の使い手は嘴平伊之助だけであるため、柱は存在していません。
無限城ではカナヲと共同ではありますが上弦の弐「童磨」を撃破し、最終決戦でも柱と違わぬ力で無惨と対峙していたため、もしも地上での戦いから鬼舞辻無惨が逃走できていたら、伊之助が柱となったかもしれません。
ちなみにその場合「獣柱」か「猪柱」のどちらの名称にするかで伊之助は悩んでいました。
獣の呼吸の育手
獣の呼吸は伊之助が独学で編み出した呼吸であるため、育手もおりません。未来では各呼吸法も舞いとなって残っており、一年に一度産屋敷家が管理する神社に奉納しているとされていたため、最終決戦後の伊之助がアオイとの間にできた子供に獣の呼吸を教えたのかもしれません。
獣の呼吸の使い手
嘴平伊之助
作中においては、嘴平伊之助は獣の呼吸の唯一の使い手です。強い動物との力比べだけを楽しみに生きていた伊之助が、偶然鬼殺隊隊士と出会い、力比べを通じて呼吸や最終選別のことを聞き出しました。その後、独自の手法で獣の呼吸を編み出し開祖となっています。
獣の呼吸の型
壱の牙「穿ち抜き(うがちぬき)」
獣の呼吸・壱の牙「穿ち抜き」は、二刀流の伊之助の日輪刀を揃えて両手で放つ突き技です。
脱皮して巨大化した父蜘蛛に拘束された際、鬼殺隊の誇りを胸に最後まで抗おうとした伊之助が発動しました。日輪刀の刃が全く通らなかった父蜘蛛の頸に刺すまでは成功しましたが、その後に刃を動かすことができず、到着した富岡義勇に助けられることとなりましあ。
弐ノ牙「切り裂き(きりさき)」
獣の呼吸・弐ノ牙「切り裂き」は、振り上げた両手を手を交差させるように振り下ろし、バッテン状に広範囲を切り裂く剣技です。
無限列車に融合した魘夢の頸を最初に露出させた技でになります。
参ノ牙「喰い裂き(くいざき)」
獣の呼吸・参ノ牙「喰い裂き」は、両手を交差させ深く沈み込んだ体勢から放つ剣技です。内側から外側に開くように剣撃を放ち、鬼の頸の両側を獣が喰い裂くように刈り取ります。
鼓屋敷で遭遇した太ったパワー型の鬼を一撃で撃破しました。
肆ノ牙「切細裂き(きりこまざき)」
獣の呼吸・肆ノ牙「切細裂き」は、対象を細切れにするように一瞬で無数の斬撃を入れる技です。無限列車では列車に融合した魘夢の頸を露出するために使用し、弐ノ牙「切り裂き」よりも広範囲に頸を露出、炭治郎のヒノカミ神楽「碧羅の天」に繋げました。
伍ノ牙「狂い裂き(くるいざき)」
獣の呼吸・伍ノ牙「狂い裂き」は、自ら空中に舞いながら四方八方を切り付ける技です。敵に囲まれた時や全方位攻撃を受けた時の防御技に最適で、無限列車と融合した魘夢が全方位攻撃を仕掛けてきた際にこの技で対応しました。
陸ノ牙「乱杭咬み(らんぐいがみ)」
獣の呼吸・陸ノ牙「乱杭咬み」は、二刀流の刃を交差させるように鬼の頸にかけ、鋸のように引いて撃破する技です。参ノ牙「喰い裂き」と似ていますが、参ノ牙が日輪刀を振るのに対して、陸ノ牙「乱杭咬み」を日輪刀を鋸のように引くという点で違いがあり、何か堅いものを切断する時などに有効です。
遊郭中に分散していた帯を回収して完全体となった上弦の陸「堕姫」の頸を撃破することに成功しています。
漆ノ型「空間識覚(くうかんしきかく)」
獣の呼吸・漆ノ型「空間識覚」は、優れた触覚を拡張して周囲の空間の状況を把握する技です。
炭治郎や善逸よりも索敵能力に長け、那田蜘蛛山では正確に母蜘蛛の場所を察知、無限列車では列車と融合した魘夢の頸の位置を見つけました。
捌ノ型「爆裂猛進(ばくれつもうしん)」
獣の呼吸・捌ノ型「爆裂猛進」は、一切の防御を捨てて相手に猛進する技です。スピードが増す代わりに反撃から無抵抗となるため周囲のサポートが必要ですが、遊郭では堕姫の帯から炭治郎の「流流舞い」、善逸の「霹靂一閃・八連」に守られ接近さえできなかった堕姫に迫ることに成功しました。
玖ノ牙「伸・うねり裂き(しん・うねりざき)」
獣の呼吸・玖ノ牙「伸・うねり裂き」は、腕の関節を全て外して間合いを広げ、通常の間合いの外にいる相手に奇襲する技です。基本的に獣の呼吸は突撃・近接系の攻撃が主体ですが、玖ノ牙だけは相手の意表を突く技となっています。
外した関節は攻撃後にカポッと何事もなかったかのように戻すことができ、カナヲを驚愕、童磨にも驚かれていました。
拾ノ牙「円転旋牙(えんてんせんが)」
獣の呼吸・拾ノ牙「円転旋牙」は、日輪刀を持った両手を前方に突き出し、手首を軸に日輪刀を回転させる回転斬りの技です。攻防どちらにも使用することができ、特に前方からの範囲攻撃に対する防御に有効です。
無限城での童磨との戦いにおいて、吸ってはいけない血鬼術を回避するために発動しました。
思いつきの投げ裂き
「思いつきの投げ裂き」は、本来「拾(じゅう)」までの獣の呼吸に入っていない技です。単純に二本の日輪刀を回転させながら投げる技で、技を発動した後の戦闘手段を全て失います。
無限城で童磨に対して日輪刀をかけたカナヲを援護するために使用し、この攻撃が最後の一押しとなって童磨撃破に成功しました。
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