「鬼滅の刃」水の呼吸は、竈門炭治郎が育手・鱗滝左近次に授けられた全集中の呼吸です。
水の呼吸の特徴と型一覧、育手・柱・歴代の使い手をご紹介します。
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「鬼滅の刃」水の呼吸とは
対応力に優れた初心者向けの呼吸
水の呼吸は、水のように状況に合わせて形を変え、あらゆる敵に対応できる対応力に優れた呼吸です。
日の呼吸から派生した基本の五つの呼吸の一つであり、初心者にも使いやすい技が多く、鬼殺隊が継承する呼吸の中で最も多くの剣士に使われています。水の呼吸からは、蛇の呼吸と花の呼吸、さらに花の呼吸から蟲の呼吸が派生しています。
呼吸を十全に使うためには心を平静に保つことが必要であり、水の流れを想像しながら肩の力を抜いて技を繰り出すことでより流麗な剣技となります。また、斬られた鬼も痛みをあまり感じず、特に伍ノ型「干天の慈雨」は優しい雨に打たれたような感触を相手に与えます。
水の呼吸に適性がある者
水の呼吸により適性がある者は、感情が水面のように一定である穏やかさと、流れに沿った柔軟な思考・臨機応変の対応力に優れている性質を持っています。炭治郎も戦いの中で型同士を組み合わせたり、他の呼吸と組み合わせて水の呼吸を使い、状況を打破する技を編み出していました。
水の呼吸の柱
冨岡義勇
冨岡義勇は、歴代最強クラスと呼ばれた当代柱の一角を担う水柱です。最終選別では一体の鬼も撃破できぬまま親友の錆兎を失う結果となり、過去の悲しみと己の不甲斐なさを胸に自らを鍛え上げ水柱にまで成長しました。
自らを水柱ではないと言って後ろ向きな発言を繰り返していましたが、炭治郎との言葉を契機に錆兎との大切な約束を思い出すと、最終決戦では最後まで水柱として恥じぬ戦いをしようと奮闘するまでに己を取り戻します。
猗窩座に撃破された五十年前の水柱
無限城での富岡義勇と猗窩座との戦いにおいて、猗窩座が五十年前に水柱を撃破したことが明かされています。
鱗滝左近次が手鬼を捉えたのが四十七年前となりますので、猗窩座が撃破したのは鱗滝さんの前任の水柱である可能性が高そうです。
水の呼吸の育手
鱗滝左近次
鱗滝左近次は、元水柱の育手です。狭霧山で弟子の子供達を鍛え、岩を斬る最終試練を突破したものを藤襲山の最終選別へ送り出していました。しかし、子供達を守るために渡していた厄除の面を目印に、かつて鱗滝さんが捕らえた手鬼によって撃破され続けてしまうという悲劇が起きています。
元柱の育手は希少であるため、鱗滝左近次の送り出した子供達の習熟度・強さは高く、錆兎は手鬼に敗れはしたものの藤襲山の鬼達を一掃し、義勇は水柱へ、炭治郎は無限城時点で柱に匹敵するほどの強さを得ていました。
水の呼吸の使い手
竈門炭治郎
竈門炭治郎は、育手・鱗滝左近次に師事をして修行、錆兎と真菰の協力を得た半年間の鍛錬を経て全集中・水の呼吸を会得しました。
死に物狂いの努力は藤襲山での最終選別で活き、最初の雑魚鬼二体を一撃で撃破した時に水の呼吸の型が身についたことを実感して涙を流しています。
錆兎
錆兎は富岡義勇とともに鱗滝左近次の元で水の呼吸を修めました。当時二人は13歳で天涯孤独の同じ境遇であったため、すぐに仲良くなり、二人の仲睦まじい様子を鱗滝さんが見守っている描写もありました。
手鬼が対峙した13人の弟子達の中で最も強かったと言われており、最終選別では藤襲山の鬼をほぼ一人で殲滅、技のイメージも非常に豊かに描写されているので、相当に水の呼吸を極めていたと思われます。
真菰
真菰は、鱗滝左近次の弟子達の中で錆兎と並んで優秀だった水の呼吸の使い手です。特に素早さに長けていたとされています。防御力の高い手鬼とは相性が悪く、感情を乱されたことで敗れてしまいましたが、もし真菰が隊士になれていたら相当に強い隊士となっていたことでしょう。
狭霧山の十一人の子供たち
錆兎と真菰の他に、手鬼は十一人の鱗滝左近次の弟子を撃破しています。鱗滝左近次に師事した人物が最終選別に向かうためには巨岩を斬る試練を突破することが必要であるため、この十一人も全集中・水の呼吸を会得していると考えられます。
神崎アオイ
神崎アオイも、水の呼吸の使い手です。時透無一郎が最終選別を受けた回にアオイも参加していました。
本人は最終選別で恐怖を刻み込まれ任務へいけなくなってしまいましたが、機能回復訓練で序盤は炭治郎・伊之助相手に圧勝していることから、二人の鼓屋敷・那田蜘蛛山での活躍を考えても決して弱い隊士ではないと思われます。
村田さん
村田さんも、水の呼吸の隊士です。水の呼吸は初心者にも使いやすい呼吸であるため、数ある呼吸の中で最も使い手が多いです。
富岡義勇・錆兎と同じ回で最終選別を受けているので、錆兎の鬼滅殺行動によってもしかすると鬼と遭遇することなく選別を突破したかもしれません。水の呼吸の習熟度は低く、村田さんが型を発動しても薄すぎてエフェクトは発動しません。
水の呼吸の型
壱の型「水面斬り(みなもぎり)」
水の呼吸・壱の型「水面斬り」は、水面が広がっていくように水平に日輪刀を振る基本の技です。
最終選別で炭治郎が防御力の高い手鬼に対して使用し、手で頸をガッチリガードしていた手鬼を見事に撃破しました。
弐ノ型「水車(みずぐるま)」
水の呼吸・弐ノ型「水車」は、縦に円を描くように刀を振るう技です。技を発動した後には美しい水車が残ります。
炭治郎はその場で体を回転させながら発動することが多く、最終選別では手鬼に囚われていた候補生を助けるため、最初の任務では和己を沼の鬼から助けるために使いました。
富岡義勇は、その場で回転するのではなく素早い足捌きで流麗に肉薄しながら発動し、無限城で炭治郎を追い詰めた猗窩座の右腕を撃破して炭治郎を助けています。
参ノ型「流流舞い(りゅうりゅうまい)」
水の呼吸・参ノ型「流流舞い」は、水流に身を任せて流れるように流麗に移動しながら刃を振るう技です。多方向への攻撃が特徴的で、敵や敵の攻撃に囲まれた時に使うのにおすすめです。
浅草の珠世の診療所で矢琶羽の血鬼術「紅潔の矢」を加えた朱紗丸の手毬に全方位攻撃された時や、遊郭で善逸と共に堕姫の帯攻撃から伊之助を守る際に炭治郎は使用しました。
また、富岡義勇は無限城に取り込まれた際、下弦の鬼相当の力を持たされた大量の鬼から炭治郎を守るときや、猗窩座と対峙した時に使用、非常に美しく流麗な剣技を見せています。
肆ノ型「打ち潮(うちしお)」
水の呼吸・肆ノ型「打ち潮」は大波を打ちつけるかのような攻撃で、威力・切断力に秀でた技です。
最終選別で最初に遭遇した二体の雑魚鬼、那田蜘蛛山の母蜘蛛が操っていた強い個体に炭治郎は使用、また遊郭の堕姫戦では「打ち潮・乱」を空中で使用し、空中にいながら連続技を繰り出して鯉夏花魁を救出しました。
義勇は防御力が高く伊之助が窮地に陥っていた父蜘蛛を相手に使用して一撃で撃破、無限城での猗窩座戦でも使用し、頸のなくなった状態で炭治郎を狙いにいった猗窩座を止めています。
伍ノ型「干天の慈雨(かんてんのじう)」
水の呼吸・伍ノ型「干天の慈雨」は、相手が頸を自ら差し出してきた時のみ使用する慈悲の剣劇です。
水の呼吸は他の呼吸に比べて斬り味が優しい(?)ことが地獄インタビューで判明していますが、特に伍ノ型の場合はほぼ苦痛がなく、優しい雨に打たれているような感覚になります。
炭治郎が那田蜘蛛山で母蜘蛛に対して使用し、直後に優しい目を向けたことで母蜘蛛から山に十二鬼月がいるという情報提供を受けました。
陸ノ型「ねじれ渦(ねじれうず)」
水の呼吸・陸ノ型「ねじれ渦」は、上半身と下半身の激しいねじりで強い渦動を発生させる技です。
主に水中など足場が不安定な場所で使用する技であり、最初の任務で対峙した沼の鬼の血鬼術の中や、伊之助と共に十二鬼月・上弦の壱「魘夢」と対峙した際に無限列車内で使用しています。
漆ノ型「雫波紋突き(しずくはもんづき)」
水の呼吸・漆ノ型「雫波紋突き」は、水の呼吸の型の中で最速の突き技です。
波紋の中心を狙うように突き刺し、技の後には雫が落ちた時の波紋が広がるような残像が生まれます。
朱紗丸の手毬攻撃を止めるために炭治郎は曲線を描きながら突く応用技「雫波紋突き・曲」を発動、富岡義勇は柱稽古で風柱・不死川実弥との手合わせで使用しており、互いの日輪刀が折れる結果となりました。
捌ノ型「滝壺(たきつぼ)」
水の呼吸・捌ノ型「滝壺」は、上段構えから日輪刀を全力で真下に振り下ろす技です。
跳躍力・腕力が必要な技ではありますが、威力は凄まじく大瀑布のようなエフェクトが発生します。
炭治郎は三体に分裂できる沼の鬼に対して使用、義勇は地上に戦いの舞台が移った鬼舞辻無惨戦で伊黒小芭内・甘露寺蜜璃と共に斬りかかった際に発動しました。
玖ノ型「水流飛沫・乱(すいりゅうしぶき・らん)」
水の呼吸・玖ノ型「水流飛沫・乱」は、動作中の着地時間・着地面積を最小限にすることで縦横無尽に動きながら相手に肉薄する技です。
足場の悪い場所での戦いに適しており、鼓屋敷で響凱に部屋を回転させられる中、炭治郎は「水流飛沫・乱」を用いて撃破しています。
拾ノ型「生々流転(せいせいるてん)」
水の呼吸・拾ノ型「生々流転」は、うねる龍のように回転、回転ごとに威力が増す連撃技です。
相手との間にある障害を突破しながら迫ろうとするときに有効であり、炭治郎は魘夢戦、義勇は肉の塊を表出させた無惨が地中に潜ろうとしたときに発動しています。
拾壱ノ型「凪(なぎ)」
水の呼吸・拾壱ノ型「凪」は、冨岡義勇オリジナルの型で、間合いに入った鬼・鬼の術を全て無効化する技です。
那田蜘蛛山では累の無数の最高硬度の無数の糸を全て切断し、無限城では猗窩座の破壊式・乱を防いでみせました。
陸ノ型と参ノ型の合わせ技「ねじれ渦・流流」
「ねじれ渦・流流」は、陸ノ型と参ノ型の合わせ技です。
珠世の診療所での矢琶羽との戦いで炭治郎が使用、日輪刀でも斬れない「紅潔の矢」を絡めとって、その勢いのままに弐ノ型・改「横水車」を発動して矢琶羽を撃破しました。
水の呼吸で斬られた鬼の感想
鬼殺見聞録・弐では撃破された鬼達が各呼吸の斬られ心地について隠の後藤さんにインタビューをされています。水の呼吸に敗北した鬼達は、痛くない訳ではないけれど比較的楽で優しさを感じ、自分のことを嫌いじゃないんだろうなと分かると話していました。登場した鬼の中には手鬼も登場しています。
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