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【王様ランキング】最新刊までの全話ネタバレ解説!アニメ化された作品の魅力と主なキャラクター

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王様ランキング』の最新刊までのあらすじネタバレ解説をご紹介します。

王様ランキングは、十日草輔先生の作品でWeb漫画サービス「マンガハック」で毎週土曜日に週刊連載、単行本は現在11巻まで発行されています。

『王様ランキング』の魅力は?あらゆる勇気の物語

王様ランキングは、耳が聞こえず言葉が不自由な王子が、世界一立派な王様になることを目指す物語です。

作中で冥府の国のデスパーがボッジ、カゲに「才能よりも勇気の方が大切」だと話している通り、自分を信じる勇気、相手を信じる勇気、許す勇気、諦めない勇気など、様々な勇気の大切さが描かれています。

元々は絵本としての出版を考えていた作品でもあるため、子供に読ませたい作品ではありますが、様々な登場人物がそれぞれに抱える問題は、現実社会を生きる大人にも共感できる部分が多くあり、自らに必要な勇気を示唆してくれる一面を持っています。

勇気とは何なのだろうか、その答えのヒントを触れたい時は王様ランキングの物語の世界に入り込んでみましょう。

『王様ランキング』1巻のあらすじネタバレ

耳が不自由な王子ボッジが国中の笑い者となる

王様ランキング7位の偉大なボッス王が治める国の第一王子ボッジは、耳が不自由で言葉も発することができないハンデを背負っていました。城の外で影一族のカゲと出会うと、意思疎通が可能なことに大喜びし、自分は世界一立派な王様になると夢を語ります。

カゲは国々を巡って苦労してきた人物であり、世間知らずに思えるボッジに換金可能な高級な服を求め、ボッジはこれに快く応じ、城の外でカゲに服を提供しては裸のままで城へと戻り、城下町の人々、王城の兵士からも呆れられ笑われる日々を過ごしていました。

表では平静を装っていたボッジは本当は不当な扱いに悔しさを募らせており、その姿を見たカゲは自分の行いを恥じ、ボッジの絶対的な味方となることを決意します。

ボッス王に呼ばれたボッジは、愛情を伝えられるも体調の悪いボッスが亡くなった後のことを心配され、剣術指南役であり王国四天王ドーマスから、今からでも強くなれるように指導を受けることとなります。

第一王子ボッジvs第二王子ダイダ

ボッジは剣を持てない程の非力であり、それに対して第二王子のダイダは幼少ながら既に王国兵の部隊長を上回る程の実力を有していました。

ダイダが王国四天王との手合わせをした後、ボッジとダイダが試し合いをすることとなり、王城の広場に多くのギャラリーが集まります。誰もがダイダの勝利を予想していましたが、ボッジは密かに鍛えてきた回避術でダイダの剛剣を全て回避、非力な力で軽く相手に剣を当てる戦い方を披露します。

周囲はボッジの強さに驚きを示しますが、剣術指南役のドーマスはボッジの戦い方は王の剣ではなく、卑怯に見えるため王としての資質が問われると指導、ボッジは回避術を禁じられたことでダイダに一方的に敗北してしまいました。傷付いたボッジは王妃ヒリングが治癒、目覚めたボッジはヒリングにチューをして感謝を伝えます。

自らの非力に悔しさがこみ上げて涙するボッジの前にカゲが登場、自分はどんな時でもボッジの味方だと宣言しますが、ダイダの剣術指南役である王国四天王であるべビンに見つかり、カゲは捕縛されてしまい、ボッジはまたも一人となってしまいました。

ボッス王が逝去、遺言に反して第二王子ダイダが王となる

ボッス王は遺言として次代の王にボッジを指名して逝去すると、魔神が現れて去っていきます。ボッスは魔神と契約、子供であるボッジの力を奪うことで強大な力を得ていたことが判明しました。

ダイダは魔法の鏡から次代の王となると言われており、遺言でボッジが指名されたことで文句を言いますが、王妃ヒリングは魔神の存在を理由にして遺言を却下、自らの子供であるダイダを王にするべく七人の王国中枢で投票を行い、法務大臣サンデオ、王の槍アピスを除く5名の支持を得てダイダが次代の王として発表されました。

カゲの正体が判明

カゲは、ボー王国の王様に忠誠を誓っていた影一族の末裔であり、宰相のクーデターによる陰謀に巻き込まれ、カゲを除く一族は既に全員討ち取られてしまったことが明らかになります。

元々は暗殺を担う一族であったため、カゲはべビンから誰の依頼で誰を狙ったのかと疑いをかけられますが、カゲは自分は暗殺者ではなくボッジの友人であると主張しました。

べビンはボッジにもカゲが友人であると確認すると、ボッジにはカゲはもう遠くへ行ってしまったと話します。

『王様ランキング』2巻のあらすじネタバレ

べビン vs 王の槍アピス

ダイダから票を入れなかったアピスとサンデオの始末を命じられたべビンは、この考えはダイダではなく魔法の鏡の考えだと感じながらもアピスと対峙します。

王国四天王同士の戦いはアピスの勝利で終わり、アピスはボッジを王にするべく城に戻り、べビンはミツマタに地下に迎え入れられ治療を始めました。

ボッジがドーマス、ホクロと共に旅に出る

ボッジはカゲを探してミツマタの元を訪れるも手がかりを得られず、カゲを探す旅に出ることを決意します。

ボッジを心配するヒリングの反対を受けますが、ボッジを捕まえられる者はおらず、部屋に閉じ込めても窓から脱出しようとするなど危険を犯すため、ヒリングはドーマスホクロをお供にすることを条件に旅を許可しました。

ボッジは、外の世界の美しさに感動しながら、カバンをなくしたり、王冠を被った狩人と出会ったり、毒ナイフによる攻撃を受けながらも旅を続けていきます。しかし、冥府に繋がる地獄の門に辿り着いたところで、幼少より長年の付き合いであったドーマスが、ダイダの命によってボッジを地獄の門へ突き落としてしまいました。

地獄の炎に襲われたボッジでしたが、べビンの指示で密かにカバンの中からボッジを守っていたカゲが登場、カゲが助ける形で二人は再会を果たします。

ダイダは挫折、魔法の鏡の助言を受け入れる

ダイダは、ボッス王の力を手にすることが王様ランキングを駆け上がる手段だと、魔法の鏡の助言を受けていました。

しかし、若いダイダは自分の可能性を試したいと考えており、自らの力量を持って王様ランキングの調査員による試練を受けますが無残に惨敗、90位程度まで落ちると告げられます。

現実を突きつけられたダイダは、魔法の鏡の助言に従い、ボッス王の力を手にするべく王城の地下深くへと向かいました。

『王様ランキング』3巻のあらすじネタバレ

ドーマスvsホクロ

街の宿を確保して戻ってきたホクロは、ドーマスが敬愛するボッジを地獄の門へ突き落としたと知り、勝てないと分かっていながら王国四天王を相手に剣を抜きます。

圧倒的な力量差がある二人でしたが、ことのほかドーマスは動揺しており、利き手の右手を差し出す結果となりました。しかし、ホクロも肩に峰打ちを受け、その場で気絶してしまいます。

ダイダは魔法の鏡が製造した秘薬を拒否する

王城の地下深くでは、ダイダは魔法の鏡の僕が製造した「ボッス王の力が手に入る秘薬」を渡されます。

あまりのおぞましさにダイダは抵抗、鏡からはそれを飲む勇気さえあれば世界の王になる夢を簡単に実現できると伝えられますが、師匠であるべビンからは、何事も決して楽な道はないと指導されていたダイダは、間一髪のところで飲まないと結論を出し、自らの足で道のりを一歩ずつ進んでいくと決めました。

そこにアピスが到着、ダイダに一撃を放った瞬間に鏡の声で動きを止めます。

ボッジがデスパーの指導を受けて強くなる

冥府の「呪いガス」を受けたボッジとカゲは、二人とも既に呪われていたために気絶ですみ、冥府騎士団に冥府の王デスハーの元に連れて行かれます。カゲはべビンから冥府にボッジを最強にしてくれる指導者がいると聞いてきたと伝え、手紙もあると主張します。

ボッジの才能を見極めるために冥府騎士団隊長vsボッジが展開、隊長の攻撃を全て回避して称賛を受けますが、攻撃する力がなく、デスハーはボッジを強くすることはできないと教えました。しかし、手紙に記載されていた相手がデスハーではなく弟のデスパーだと判明、二人は冥府でデスパーに会いにいきます。

デスパーは、平凡な人物を王様になる程の最強に変えた人物だと評判でしたが、強くなるために必要なのは勇気であり、あらゆる種類の勇気を備えていたから最強になれたのだと二人に教えます。カゲの全財産を受けるとデスパーはボッジを強くする依頼を受け、手を出して能力を感じ、膂力はないためボッス王のような豪傑にはなれないが、必ず強くなれると保証しました。

ボッジにぴったりの武器を選び、鍛錬が始まると、ボッジは岩を割るほどの強さを得ます。

『王様ランキング』4巻のあらすじネタバレ

ダイダはミランジョに秘薬を飲まされる

ミランジョアピスは旧知の仲でおり、魔法の鏡の中に囚われていることに驚きながらも再会を果たします。ミランジョに忠誠を誓うアピスはダイダを気絶させ、強制的に秘薬を飲ませると、ダイダの体でボッス王が復活、ダイダは何も見えない闇の中に一人放り込まれてしまいました。

ミランジョはボッス王に対して、昔の約束を守るためにヒリング暗殺を企て魔獣を城に放つと主張します。ボッス王は4体いる魔獣の1体を撃破した上で、ミランジョの行動を認めました。

ボッジは免許皆伝、国へ帰る

ボッジはデスパー奥義免許皆伝を果たし、お祝いの食事に向かいます。酒場ではデスパーが冥府騎士団の部下に頼んでボッジに実践を経験させ、レイピアで相手を傷つけずに気絶させる技をお披露目、ボッジが圧勝し、その力を見せました。

強くなったボッジとカゲは、王妃ヒリングに会いにお忍びで国に帰ることとなります。

ドーマス、ホクロが国に帰り復活したボッス王と再会

ドーマスは自分の行動を後悔しており、気絶させたホクロの傷の手当てをして目覚めるのを待っていました。ホクロは、王城に帰還して王妃ヒリングにボッジ死亡を伝えると主張、ドーマスはそうなれば命はないと王国から去ると判断しますが、正直な青年を見殺しにして今後どんな生き様ができるのかと、ひっそりとホクロの後を追っていました。

王子を守れなかったホクロに王妃ヒリングは激怒し、ホクロは張り付けにされてしまいます。そこにドーマスが現れ警護隊を次々に撃破してホクロを救出しますが、ボッス王に敗北して正体を暴露されてしまいました。

ボッス王は、ミランジョから現時点で世界で一番強いのはボッジだと教えられており、ボッジは冥府で生存していることを明かします。ドーマスを城の任務から解いて特命「城の地下にある冥府への入り口の破壊」を与えると、王妃ヒリングの盾としてその場にいた王国四天王最強ドルーシにも「王妃ヒリングを狙う魔獣の存在」を教えました。

混乱する王妃ヒリングに対しては、ダイダの体ではあるが自分はボッス王だと伝えます。

冥府からオウケンが脱走

冥府の王デスハーが異変を察知すると、牢屋に捕われていた冥府騎士団団長のオウケンが、外部の者の手引きによって脱走したことが明らかになりました。

『王様ランキング』5巻のあらすじネタバレ

王国四天王ドルーシが単独で魔獣を撃破

ボッス王はヒリングにかつてと同じ行動をして、自分がダイダではなくボッスだと証明、ヒリングはならばダイダはどこにいるのかと混乱し気絶してしまいます。

眠りにつく王妃の部屋の前でドルーシは護衛として残り、ヒリングのために命をかけ、魔獣3体と対峙しました。

ドルーシは深手を負いながらもこれらを撃破し気絶、ヒリングの治療によって朝には完治した状態で起きます。

ミランジョは再び冥府へ向かう

ミランジョは暗殺失敗を感じてボッス王に報告、ボッスはあらゆることを飲み込んでミランジョを誘ってダンスを踊り、ミランジョはこの時間にかけがえのない幸福を感じます。

二人は共に想い合いながら、自分達は歪んだ存在だと感じており、それでも互いが一番大事だと抱き合うのでした。

魔力が続かずミランジョが鏡に戻ると、今度は確実に成功するように魔物を集めにいくと再び冥府へ向かいます。

王妃ヒリングとボッス王が向き合う

朝になると王妃ヒリングはボッス王の元へ向かって正面から対峙、ダイダを返しなさいと怒ります。暗闇の中にいたダイダにヒリングの声が聞こえると、ダイダは母に助けを求め、その声がボッス王の胸の中から聞こえてくるとヒリングは混乱、ドルーシが気絶して対応することとなりました。

ドルーシは、ボッスに国から離れて時を待てと教えられ、ボッス自身も流れに身を任せるだけだと息をつきます。

声が聞こえなくなったダイダは、母ヒリングが気付いてくれたことで希望を見出し、闇の中を一人で探索、これが耳の聞こえない兄ボッジが経験している世界なのだろうかと想いを馳せました。最初は仲良しだった兄弟は、周囲の影響で徐々にダイダが増長、プライドが高くなり兄を弱者と見下すようになっていたのでした。

べビンとソリーに市井の暮らし、弱者の存在を教わり、皆に希望を与える王様になって欲しいと教わったことを思い出し、ダイダは自らの増長を自覚し、これまでの行いを反省しました。

暗闇の中でダイダがミランジョと出会う

ダイダは暗闇の中でミランジョと出会い、周囲に迫害されていたミランジョを自分が守ってやると話し、囲んでいた大人達と戦いこれに勝利します。

ミランジョはダイダにボッスと同じ匂いを感じ、ダイダはミランジョに必ずここから連れ出す、心配するなと伝えると、二人は暗闇の中で互いの存在を頼りに過ごしました。

現実世界でも、ミランジョは少し心が軽くなり上機嫌となります。

『王様ランキング』6巻のあらすじネタバレ

冥府騎士団とボッジ、カゲが合流

王国へ向かっていたボッジカゲの元に冥府騎士団が登場、冥府から逃げ出した罪人、ブラックとレッド、ギガン、ゾック、キングボ、オウケンがボッジの国にいると教えられます。

急ぎ向かうため、ボッジとカゲは騎士団の騎馬に乗せてもらい、一気に王国へと向かっていきました。

ミランジョの手引きで罪人達が王城を制圧

ミランジョの手引きによって王城に侵入した罪人達はすぐに城を制圧、ボッス王を確保して地下牢へと入れます。

罪人達も一枚岩ではなく、キングボがオウケンと争って命を落とすなど、内輪揉めを始めました。

ダイダのために王妃ヒリングが国へ戻る

王妃ヒリングは、ドルーシ、アンら精鋭と一緒に国外に脱出していましたが、王城に魔物二十匹と罪人が放たれ、ボッス王が捕われたという情報を知ると、ヒリングはダイダのために城に戻ることを決断します。

王城の広場でアピス、ミランジョが見守る中、王妃一行で魔物と対峙することとなり、ドルーシ、アン達が優勢のところにブラックとレッドが参戦、さらにギガンが到着したことで一気に劣勢に押し込まれてしまいました。

ドルーシとアンは王妃ヒリングだけでもこの場から逃がそうとするも、王城の門の前にオウケンが登場、アンがヒリングを庇い、ヒリングがアンを治癒するも戦線離脱となり、残りはドルーシヒリングのみとなってしまいます。

王妃ヒリングが絶体絶命の状況に陥ると、ミランジョと共にいたアピスが槍を投げて救出、アピスはミランジョに忠誠を捧げるもヒリングも大切であり、ミランジョはアピスに免じて王妃ヒリングの命を即座に奪うことはせず、この状況でドルーシがヒリングを救えるかの結果を待つこととしました。

アピスの叫びに答えたドルーシは王妃ヒリングを守るために奮闘しますが、多勢に無勢で負傷してしまいます。

ドーマス、ホクロは王城地下へ向かう

ドーマスとホクロは、城の異変を察知してボッス王が言及していた「合図」だと判断、王城地下にある冥府への入り口を破壊しに動き出します。

べビンがボッス王の元に現れる

べビンはアピス戦で受けた傷の治療を終え、地下牢に囚われたボッス王のもとへ向かいました。

『王様ランキング』7巻のあらすじネタバレ

城下町でオウケンと対峙

王妃ヒリングのライトにトラウマを思い出して逃走していたオウケンは、城下町で暴れており、ここに冥府騎士団とボッジ、カゲが到着します。

ボッジは自らオウケンと対峙しようとしましたが、ボッジをオウケンと戦わせないようにと指示を受けていた隊長は、ボッジの前に出て自分達がオウケンと構えることを主張、ボッジ、カゲを王城へと向かわせました。

ボッジが広場に到着、ヒリング・ドルーシの窮地を救う

ドルーシは完全敗北、ミランジョは決着はついたと判断し地下の侵入者に対応するためアピスと共に移動を始めます。ヒリングはボッスに助けを求めて叫ぶもボッスは葛藤の末に動かず、ドルーシは自分は大丈夫だから逃げてくれと話すも、ヒリングは助けようと魔物に囲まれたドルーシへ向かっていってしまいました。

ここにミツマタが登場し魔物を撃破、ヒリングがドルーシを治療しますが、ギガンが登場してミツマタは敗北してしまいます。いよいよ王妃ヒリングだけになった所でボッジカゲが広場に到着、ボッジの技によってギガンを気絶させると、ヒリングがミツマタを治療、再びギガンが起きるも今度はボッジは武器を破壊し完全勝利をもたらしました。

ヒリングはボッジが成長したことを理解し涙、カゲがボッジを支え救い成長を促した親友だと理解すると、感謝を捧げ絆を結びます。敵の魔物もボッジの願いを受けてヒリングが治療すると、魔物たちにかけられたミランジョの魅了が解けて懐いてきました。

ギガンはボッジに忠誠を誓い配下となり、ボッジ、カゲ、ギガン、魔物は地下の冥府入り口へと向かいます。

地下牢ではボッス王が葛藤

地下牢ではボッス王がヒリングの助けを求める声を感じ、拘束を解いて牢屋の檻を曲げて出ようとするも、ミランジョを想って我慢、その様子をべビンが見守っていました。

王城地下から冥府騎士団が到着、ドーマスが対峙

王城地下の冥府入口からは冥府騎士団が侵攻してきます。

問答無用でこれは戦争だと主張する冥府騎士団に対して、ドーマスは勇気を持って一人で対応、狭い上り階段に陣取り、部隊を一人で壊滅に追い込みました。

ドーマス勝利で終わるかと思いきや、ここに冥府の王デスハーが現れます。

『王様ランキング』8巻のあらすじネタバレ

ボッジ達が王城地下へ到着、ギガンは冥府騎士団となり冥府へ帰る

デスハードーマスと対峙し、途中でデスパーからの連絡を受けてオウケンに雷を発射する場面があったものの、すぐに戻ってきてドーマスを圧倒、勝利を収めます。

しかしドーマスは自らの命さえ投げ打つ折れない勇気で戦いを続行、ホクロも奮闘を始め、仕方なくデスハーはミランジョ以外の命を奪うことは考えていないと、自分達の目的が侵略ではないことを打ち明け、より強くなれとドーマス達を指導しました。

ボッジ、カゲ、ギガンらが王城地下に到着すると、ギガンの過去が明らかになります。ギガンはデスハーが父と争った戦乱でデスハー側の戦士として参戦しましたが、国王軍の戦いで同族と対峙することとなり、デスハーが同族に非道をしたために裏切り、当時の冥府騎士団団長であったオウケンに撃破されていたのでした。

デスハーへの恨みは深く、デスハーはそれを理解するがそれが戦争だと諭します。ギガンが敗色濃厚となると、ボッジが前に出てデスハーの雷攻撃を放電で逃がし、デスパーからの連絡でデスハーではボッジに敵わないと判明、同時にボッジは戦う気がないと伝え、戦いは終わりを迎えました。

デスパーはボッスにボッジを当て、その後ミランジョ、魔神の順番で撃破すると提案、デスハーはこれを承諾すると、ギガンは冥府騎士団に入れるために連れ帰ると話します。正常だった時のオウケンが、自分が作る世界一優しく強い騎士団にはギガンが必要だと話していたことが判明、デスハーはギガン、魔物を連れて冥府へ戻ることとなりました。

その後、ドーマスとホクロはボッジに謝罪するも、ボッジはすぐに許すことができずにその場を逃げるように去ります。ボッジが憎しみに囚われるのをカゲが支えて防ぎ、二人は地上の戦いへと戻りました。

オウケンvs隊長

城下町でのオウケンとの戦闘は、冥府騎士団は隊長を残して全滅させられてしまいます。隊長も追い込まれると、デスパーの連絡でデスハーが雷を発射、オウケンに直撃して拘束することに成功しました。

デスハー、デスパー、オウケンは神であった先代冥府の王の息子三兄弟であり、デスハーは父譲りの超能力、デスパーは僅かな超能力と賢い知恵、そしてオウケンは優れた人格を持っていましたが、青年になってから不老不死の才能が目覚め、それにより心がなくなった上に自我も失い、ミランジョに操られることとなっていたのでした。

ミランジョがアピスの手から奪われる

アピス、ミランジョの元にブラックとレッドが奇襲を仕掛けると、ミランジョの錬金術を利用するため魔法の鏡がアピスから奪われてしまいます。

アピスはレッドを撃破して追いつき、ブラックを追い詰めますが、ここにザックが合流してアピスを説得するフリして毒霧噴射、アピスはその場で倒れてしまいました。

アピスが一人倒れている場所にボッジカゲが合流します。

『王様ランキング』9巻のあらすじネタバレ

オウケンが王城へ向かう

オウケンはミランジョに呼ばれる声を聞き、容易に拘束を解いて王城へ向かいました。

アピスはボッジに希望を託して一人倒れる

ボッジとカゲはアピスを引き摺りながら王妃ヒリングを探して歩いていた所、アピスが起きて状況を知らされます。

ミランジョの目的はボッスの側で憂を無くして二人だけでまた旅に出ることだと説明、そのためにミランジョはヒリングも含めて王国を滅亡させることを求めており、ミランジョに恩があるアピスはボッジと敵対する側にあると教えました。

アピスはボッジ、カゲに自分を助ける必要はないのだと諭して送り出すと、ボッジこそが国の希望だと考え、ミランジョを救って欲しいと願いながら毒に倒れていきました。終わりを覚悟したアピスでしたが、王妃ヒリングドルーシ達がここに到着します。

また、ボッジとカゲが向かった先ではオウケンが登場しますが、二人には視線を向けただけでミランジョの待つ広場へと向かっていきました。

ドーマス・ホクロは王城地下の冥府入口を破壊

地下の冥府への入り口には影一族が利用されており、ドーマスはその一族の悲劇の運命に思いを馳せます。

冥府への入り口を破壊すると、カゲに迫る不運を感じながら、ボッジを助けるべく地上へと向かいました。

オウケンがミランジョの命を受けて圧倒的な力を示す

ミランジョを連れたザック、ブラック、レッドの元にオウケンが到着すると、オウケンによってブラックは撃破され、ザックが逃亡を試みるもボッジに止められてしまいます。毒霧で反撃するも、巨人族のボッジには効果がなく、ボッジによって気絶させられる結果となりました。

ボッジvsオウケンが始まり、世界最強であるボッジが優勢に戦いを進めるも、不老不死のオウケンには肉体攻撃も武器破壊のどちらの攻撃も通用せず、ボッジは息切れ状態となり、敗北を覚悟してカゲに逃げてと伝えます。

ボッジの窮地にデスパー隊長が到着、デスハーの雷でオウケンを一時的に退かせるも、オウケンは雷の回避方法を発見し、唯一通じる攻撃手段が消滅、デスパーは全滅を覚悟しました。隊長が撃破されると、デスパーが足止めを担い、二人がいては本気で戦えないとボッジ、カゲを逃します。しかし、すぐにデスパーも撃破されてしまいました。

ボッス王とミランジョの関係が判明

地下牢ではボッスべビンが対話、ミランジョはボッスにとって最も大切な人であると語られ、ボッス王の語りと共に闇の中にいたダイダにも父の記憶が見せられます。

ボッス王は若い頃に武者修行を重ねており、魔法との戦い方を学ぶために魔法立国ホウマを訪ねました。ホウマは歴史では魔法を駆使して悪逆非道を尽くした国とされていましたが、事実は異なり、神だけが使えた魔法を人々が使えるようにし、人が神に支配される奴隷であった時代に初めて神々に抗い争った国でした。

ボッスは鍛錬の中でミランジョの父親の命を奪ってしまいますが、ミランジョの母親がボッスを治療します。母親は心配になる程に優しい女性で、娘のミランジョも母親に似た心優しい性格をしており、聡明かつ魔力が高い才能に溢れた少女でした。

神々との戦いにボッス王も参戦、連戦連勝の状況が続くも争いは激しく、ホウマは隣国ギャクザ国と連携します。しかし、ギャクザは最も貧しく、他者を欺き自己の利益にする文化が根付いており、ホウマもミランジョの母も利用されてしまう結果となります。

与え続けたホウマ国に対して、ギャクザは神々に内通して裏切り、神々に豊かだった自分達の全てはホウマに奪われたと説明し歴史がねじ曲がります。神々はギャクザの手引きで夜襲を仕掛け、その日の内にホウマは全滅、ミラン女の母も命を落とし、ボッスが駆けつけた時にはミランジョは全身余す所なく悲惨な仕打ちをされ、餓死を待つ見せ物とされていました。

激怒したボッスがギャクザ国を殲滅すると、ギャクザ国の人間の肉体を生贄に、魔法使いにミランジョの体を治してもらいます。それからボッスはミランジョの笑顔を取り戻すべく一緒に生きると決め、多くの時間を共に過ごしていったのでした。

『王様ランキング』10巻のあらすじネタバレ

ヒリングがアピスを助けドーマスを許す

王妃ヒリングが最後の魔力を使い果たしてアピスに毒消しと治療を施すとアピスは復活を果たします。

周囲はアピスはまた裏切るかもしれないと驚きますが、ヒリングはボッジが全員救ってくれると信じていたのでした。

ここにドーマス、ホクロが合流、王妃ヒリングに即謝罪、ヒリングは瞬発的に二人を許し、ボッジを助けるようにドーマス、ホクロ、ドルーシ、アピスを送り出しました。

カゲがオウケンの刃を受ける

デスパーのためにボッジ、カゲが戻り、再びボッジvsオウケンが始まると、カゲを庇ってボッジが負傷してしまいます。

ボッジを守るため、カゲはオウケンを飲み込みますが、不老不死のオウケンには通用せず、体の中からオウケンに斬られ、その後ボッジも致命傷を受け、広場は全滅となってしまいました。

しかし、ミランジョはレッドを操ってカゲに触れ、思念を使って治療を施します。

カゲが母親と再会、ミランジョに救われる

デスパーボッジはミランジョの思念の世界に入り込み、生と死を分かつ川を渡ろうとするカゲを見ます。二人の声は届かず、見えない壁に囲まれ動くこともできず、カゲが世界を渡るのを見ていることしかできませんでした。

しかし、ミランジョがカゲを止め、こちらの世界でやるべきことがまだあるはずだと諭します。ボッジのことを思い出したカゲは、母親としばしの別れを告げて元の世界に戻ることを決意、ミランジョにお礼を伝えると、ミランジョの心はまた少し軽くなりました。

ミランジョはもう誰にも救えない

カゲが帰った後、ミランジョの母とボッジの母シーナ王妃が登場します。ミランジョはシーナ王妃を撃破した時に自分も致命傷を負っており、魔神の力を頼って鏡に魂を移していました。

この際、本当に死した時には魔神に魂を食べられる契約をしており、例え命を終えても川を渡って皆の元へ戻ることはできないことが判明します。

ミランジョは悲しすぎる生き方をしており、誰も応援せず、自分を多く犠牲にしたのに悲劇しか結末がないと判明、ミランジョの母は、ミランジョがしようとしていることは自分をもっと不幸にすると話しますが、ミランジョはまたボッスと一緒になり幸せになるんだと子供のように主張、思念の世界は終わりを迎えました。

デスパー、ボッジはミランジョを救いたいと願うも、誰ももうミランジョを救うことはできないのだと理解しました。

王国四天王がオウケンと対峙

ボッジを助けるために広場にミツマタが現れるも、ミツマタもオウケンに深手を負わされて敗北してしまいます。

ここに王国四天王が到着し、オウケンとの戦いが始まりました。

『王様ランキング』11巻のあらすじネタバレ

ボッス王はダイダに続きと始まりの物語を教える

べビンが去った後、ボッス王はダイダに、ボッスとミランジョの始まりの日々を見せます。

ミランジョの体が治った後、島で二人だけで暮らしますが、ミランジョは悲しみに沈んでおり自分の命さえ投げ打つ状態となっていました。ボッスはそんなミランジョを支え、時間をかけながら、自分のことを涙を流すほどに大切に思ってくれるボッスの存在を頼りにミランジョは心の傷と向き合い、少しずつ癒されていきます。

世界中を巡り多くの美しいものを共有する中で、ミランジョは心を取り戻してボッスに尽くしたいと考えるようになります。そして、夢の中でかつてボッスが世界一強い男を目指していたことを思い出すと、その夢を支えたいと願いますが、自分ができることを考えた時に、ボッスと離れることは嫌で、だから今度はボッスの夢を一緒に叶えようと島を出ることを提案しました。

ミランジョはボッスのために戦いを用意し続け、ボッスの相手となるのは既に王様または神々しかいない状態となります。ミランジョはまだ早いと考えていましたが、ボッスは強者を求めて神に挑んで敗北、自信を失ってしまい、落ち込むボッスのためにかつて出会った魔神の力を借りることをミランジョは決意しました。

幼い頃に偶然出会った魔神はまだ少年で、人の願いを叶える度に怪物になると涙しており、ミランジョは自分は願い事はしないと約束していました。再会した魔神は既に怪物の姿をしており、ミランジョもかつての約束を裏切り、ボッスに力を与えて欲しいと願います。

ボッスは子供の力を生贄に力を授けられ、かつて敗北した神を撃破するも虚しい感情を抱きました。

ミランジョは心を取り戻して後悔、涙する

オウケンは王国四天王ホクロも撃破し、広場で動ける者は誰もいなくなります。ミランジョは、夢の世界でのダイダとの関わりを通じて心の痛みを取り戻し、自分が望んだことの結果の光景を見て後悔、涙を流しました。

ボッス王が到着すると、治癒を使えるダイダの肉体を用いて広場にいた全員を治癒、オウケンvsボッスとなりボッスが圧勝、オウケンを岩の中に封印する形で勝利を収めます。

ボッス王は涙を流すミランジョの元へ向かうと、心を取り戻したことを知り、ミランジョの告白を聞きます。ミランジョはボッスを生きながらえさせるためにもう一人の子供が必要だと判断、ボッスが留守の時にボッジを囮として敵国を攻め込ませ、シーナ王妃の命を奪い、その後に王妃ヒリングをボッスにあてがってダイダを生ませていたのでした。

心を取り戻したミランジョは今までのこと全てを謝罪、ボッスは理解を示し、ミランジョの苦しみを全て無に返すために王国を滅亡させようと笑います。

そして、もしも負けたら一緒に天国に行こうと微笑み、ボッスvsボッジ、カゲ、四天王が始まりました。

『王様ランキング』の主なキャラクター

ボッス王の国

ボッジ

ボッジは、ボッス王とシーナ王妃の間に生まれた第一王子です。耳と言葉が不自由なハンデがあるものの、世界一立派な王様になると高い志を掲げていました。理想のために勇気を糧に必要なことを一歩一歩進めていき、次第に周囲に心強い仲間達が集まってくるようになります。

カゲ

カゲは、ボー王国の暗殺者一族の生き残りです。宰相の裏切りによりカゲ以外の一族は全滅しており、国々を巡って必死に生きてきたところでボッジと出会います。一度主を決めたら絶対に裏切らない性質を持っており、それ故に一族は悲運を遂げることが多くあり、カゲもボッジのために自らを顧みない献身をする危うさがありました。

ヒリング

王妃ヒリングは、ボッス王の後妻となった女性であり、ボッスとの間にダイダを産みました。先代王妃のシーナの息子であるボッジも自らの子供のように深く愛しています。王妃としての威厳を保つため、臣下には刺々しい言葉を用いることが多くありますが、誰よりも慈愛と寛容に満ちた女性で、ヒリングの愛が多くの人々を動かしていきました。

ダイダ

ダイダは、ボッス王と王妃ヒリングの間に生まれた第二王子です。幼いながらも王国近衛兵顔負けの強さを持っており、ヒリングから継いだ治療能力も操ることができます。幼少の頃はボッジと仲良しでしたが、周囲からの影響を受けて徐々に増長していき、ボッスを見下すようになってしまいます。しかし、暗闇の中でのミランジョとの出会いを通じて成長、ボッスからもミランジョを救える可能性があるのはダイダだと期待されていました。

ボッス

ボッス王は、世界一の強さを誇る王様ランキング7位だった巨人族の男です。若かりし頃は強さだけを求めて世界各地を転々としていましたが、ミランジョとの出会いによって大きく運命が変わります。シーナ王妃との間にボッジ、ヒリング王妃との間にダイダがいました。

ミランジョ

ミランジョは魔法の国ホウマに生まれた才能溢れる少女です。神々との争いの中でギャクザ国の酷い裏切りに遭ったところをボッス王に救われます。心の落ち込みから立ち直ったミランジョは、ボッスに尽くしたいと願いを持ちますが、魔神の力を借りたところから運命の歯車が狂い始めていってしまいました。

ドーマス

ドーマスは王国四天王の一人で、ボッジの剣術指南役を担っていたソードマスターです。若かりし頃に英雄と名高いボッス王を慕って国を訪ね、そこで力を認められて側近となりました。やる気に満ち溢れたドーマスでしたが、非力なボッジは剣を扱うことができず、徐々にボッジの可能性を信じることができなくなってしまいました。

べビン

べビンは王国四天王の蛇使いで、第二王子ダイダの剣術指南役を務める人材です。修行時代にミツマタを救っており、冥府ではデスパーの修行を受けて王国四天王「王の槍」として君臨していたアピスに勝利するほどに成長しました。デスパーから笑顔でいないと幸福が訪れないと指導されており、いつもニヤニヤしています。

ミツマタ

ミツマタは三つに分かれた頭を持つ巨大な蛇です。幼い頃にボッジ、ヒリング、べビンに助けられており、三人に心からの感謝と忠誠を誓っています。ボッジの極めて優れた回避術の師匠でもあり、ボッジやべビン、ヒリングらが窮地の際には自らを投げ打つ覚悟で駆けつけます。

アピス

アピスは「王の槍」を務める王国四天王の一人です。青年時代はずば抜けた才能を持っていたものの自信がない性格から実力を発揮できずにいました。ミランジョに見込まれ、その深い愛情に支えられながら魔物達の訓練を重ねていくうちに、冷酷無比に任務を実現する自信に満ち溢れた現在のアピスと成長していきます。

ドルーシ

ドルーシは「王妃の盾」を務める王国四天王です。四天王の中でも最強の力を有しており、当初は「王の槍」を務めていましたが、心優しいドルーシは途中で配置転換となって「王妃の盾」となりました。ヒリングやボッジをずっと見守ってきた男であり、いざという時には自分を犠牲にして二人を守る覚悟も持っています。

ホクロ

ホクロは、ボッジを敬愛している青年兵です。幼少の頃に母を亡くし、その時にボッジにしてもらった親切を忘れず、ボッジに仕えるために王国兵を志しました。志は高く精神は気高いものの、実力はまだついてきておらず、これからの鍛錬に期待されています。

冥府の国

デスハー

デスハーは冥府の国の王です。力も統率力もあり、質素で勤勉、民を想う深い人徳があり、慕われて街に銅像が作られるほどに優れた人物です。普段は粗雑な態度を見せるため勘違いされがちですが、重圧を背負う思慮深い王の中の王です。

デスパー

デスパーは、デスハーの弟です。神であった先代王の父の息子三人の次男であり、超能力は僅かにしか使えないものの、知恵と機転に富み、人材の才能を見出して成長させることに長けた人物でもあります。兄デスパーと共に、弟のオウケンを救うべく奮闘しています。

オウケン

オウケンは、デスハー、デスパーを兄に持つ三兄弟の末弟です。冥府騎士団の団長を務め、団員からの尊敬を集める優れた人物でしたが、不老不死が身に宿ったことで心を失い、ただ残虐な行為を求める非道な男となってしまいました。ミランジョの手引きにより、他の冥府の罪人と共にボッス王の国へと侵攻してきます。

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