『ミュンヘン: 戦火燃ゆる前に』(イギリス映画)【Netflix (ネトフリ)独占配信】 あらすじ考察感想評価ネタバレなし
『ミュンヘン: 戦火燃ゆる前に』2022年1月21日ネトフリ独占配信決定!
『ミュンヘン: 戦火燃ゆる前に』(原題:Munich – The Edge of War)
日本公開年月日:2022年1月21日ネトフリ独占配信です!!
「ミュンヘン: 戦火燃ゆる前に」あらすじと予告編
引用:Netflix
ロバート・ハリスの世界的なベストセラー小説を映像化。ヨーロッパに大戦の影が忍び寄る1938年秋。アドルフ・ヒトラーがチェコスロバキアへの侵攻を準備する一方、ネヴィル・チェンバレン首相の英国政府はなんとか平和的な解決を図ろうとしていた。緊張が高まるなか、英国役人ヒュー・レガトとドイツ外交官ポール・フォン・ハートマンは、緊急会談のためミュンヘンに向かう。交渉が始まるにつれ、旧友である2人は、政治的策略と深刻な危機の渦中に飲み込まれていく。全世界が注視する中、果たして戦争は回避できるのか? そして、その代償とは…? (Netflix)
「片方の袖にいくつかのカードがなければ、
ギャングとポーカーをプレイすることはできない。」
「ミュンヘン: 戦火燃ゆる前に」の評価
出典元:IMDb
IMDbでは7.8/10。
2021年のロンドン映画祭で初演された際の評価はすこぶる高いものでした。
原作小説の評価となりますが、
出典元:Amazon
Amazonでは4.5/5.0。
「ミュンヘン: 戦火燃ゆる前に」を期待する声・レビュー
『ミュンヘン: 戦火燃ゆる前に』予告編 – Netflix https://t.co/gkgxzbLXPD
WW2直前のミュンヘンを舞台にしたスパイ映画、めっちゃ面白そう
— 結城りん (@bindeburg) December 6, 2021
『ミュンヘン 戦火燃ゆる前に』
Netflixにて1月21日から!!
『マローボーン家の掟』で好きになったジョージ・マッケイ(マカイさん?)主演で、2番手のドイツの俳優さんが気になり、助演にジェレミー・アイアンズ。
そしてそして、アウグスト・ディールがいる私必見ドラマ。
忘れそうなので自分用メモ📝 pic.twitter.com/UvjeBQaQkU— Aru✪ (@youganohaiyusan) December 6, 2021
「ミュンヘン: 戦火燃ゆる前に」登場人物とキャスト紹介
監督:クリスティアン・シュヴォホー。
出演:ジョージ・マッケイ、ヤニス・ニーヴーナー、ジェレミー・アイアンズ、サンドラ・フラー。
監督は、クリスティアン・シュヴォホー監督。
主演は、ジョージ・マッケイ
「ミュンヘン: 戦火燃ゆる前に」のネタバレなしの感想
引用:Netflix
「ミュンヘン: 戦火燃ゆる前に」は第二次世界大戦最中を描くスパイ映画です。
アドルフ・ヒトラーがチェコスロバキアを侵略攻撃を開始しようとしているときに、イギリスの首相ネヴィル・チェンバレンは必死に平和的な解決策を模索していました。
戦争の圧力が高まる中、英国の公務員であるヒュー・レガットとドイツの外交官であるポール・フォン・ハルトマンは、緊急会議のためにミュンヘンにて対面することになりますが・・。
この映画は、ドイツ、イタリア、イギリスの間で署名された1938年のミュンヘン会談を中心に展開されます。
イタリア、イギリスはアドルフ・ヒトラーを説得し、チェコスロバキアの自治の犠牲もあって、その後ヨーロッパでの全面戦争を回避することで合意に達したと思われました。
しかし、ヒトラーはチェコスロバキアを併合しただけでなく、
1年後にポーランドを侵略し、第二次世界大戦を引き起こしたのです・・。
「ミュンヘン: 戦火燃ゆる前に」のネタバレ感想・考察
【ここからは物語の核心を含むネタバレとなります。閲覧される場合はご注意ください。】
※ただ、このネタバレは本作品を観た管理人が解釈して内容を述べ、映画の断面を捉えてるに過ぎません。興味の沸いた方は是非本編をご覧くださいませ。
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イギリス人でチェンバレン首相の秘書を務めているヒューと、ドイツ人の外交官・ポールはオックスフォード大学の同期生です。
2人は卒業して以来ずっと連絡を取っていませんでしたが、1938年に開かれたミュンヘン会談で6年ぶりの再会を果たします。
かつてはヒトラーに傾倒していたポールが反ナチス派へと転向し、秘密裏にヒューへ協力を求めたのです。
彼らはヒトラーの暴挙を阻止しようと、自らの身の危険を顧みずに奔走します。
しかし計画はことごとく失敗し、ドイツ側の要求を容認する協定が四国の間で結ばれてしまうのでした。
オックスフォード大学へ通うイギリス人のヒュー・レガトとドイツ人のポール・フォン・ハートマンは、政治や社会のあり方について熱く語り合い、時に意見をぶつけ合いながらも深い友情を築いていました。
しかし、ポールがヒトラーの思想に共感し、ナチスを支持すると言い出したことがきっかけで2人は袂を分かちます。
やがて彼らは仲違いしたまま卒業を迎え、それから6年後、ヒューはロンドンで首相の私設秘書として、本国へと戻ったポールは外交官として、それぞれの国の未来のために働く日々を過ごしていました。
しかしただでさえ情勢が不安定な中、ヒトラーがチェコスロバキアを解体しズデーテン地方を割譲するよう要求したことで、ヨーロッパ全土に戦争の足音が迫ります。
ユダヤ人の妻を迫害されたことで目を覚まし、学生時代から一転して反ナチス派として活動していたポールは、ヒトラーが軍を動かす前に彼を逮捕する計画を仲間と共に進めていました。
イタリアの首相・ムッソリーニが仲介に入ったことでヒトラーがイギリス首相・チェンバレンとの会談に応じたため、その計画は敢えなく頓挫してしまいますが、代わりにポールは1937年11月5日に総統官邸で行われた秘密会議の議事録を手に入れます。
それはヒトラーが、ズデーテン地方を併合するだけでは飽き足らず、侵略によりさらに領土を拡大しようと目論んでいる証拠となり得るものでした。
この議事録を見ればイギリスも宥和的な態度を改め、ヒトラーの恐るべき野望を阻止してくれるはずだと考えたポールは、フランスの首相・ダラディエも交えて開催されることになった首脳会談の舞台となるミュンヘンでチェンバレンと接触するために、かつての友・ヒューに協力を仰ぎます。
ヒューはその依頼を受け入れ、1938年9月、ポールとチェンバレンを内密に引き合わせました。
その場でポールはヒトラーの危険な構想を明かし、チェコスロバキアに対するドイツの横暴を許してはならないと必死に訴えかけたものの、要求をはね付ければ十中八九開戦は免れず、戦争の回避を国民に向かって宣言したチェンバレンが彼の説得に応じることはなかったのです。
結局ズデーテン地方のドイツへの帰属はイギリス・フランス両首脳によって認められてしまい、これによりますますナチスが増長する未来を予見したポールは、最早こうするしかないとばかりにヒトラーを暗殺しようとしました。
しかしヒトラーと2人きりという絶好の機会は呆気なく失われ、打つ手のなくなったポールは失意の底に沈みます。
またヒューも、チェコスロバキアを生贄として差し出すような協定の締結を止められなかったことを非常に悔やんでいました。
ただし彼はポールから託された例の議事録をこのまま無駄にする気はなく、なんとか活用する術がないかと考えを巡らせながら帰国の途についたのでした。
本作は史実を基にしたフィクションですが、かの有名なミュンヘン会談の裏側では本当にこんなやり取りがあったのではないか?と思わせてくれるリアリティに溢れた重厚かつスリリングなヒューマンドラマが見どころの映画です。
2022年現在、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻は未だ続いており、戦争は決して歴史の教科書や創作物の中だけで起こっているものではないのだと誰もが了知あるいは再認識している今だからこそ、作中に流れる空気の不穏さや登場人物らのセリフ1つ1つが非常に胸に迫ります。