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リゼロ短編集1「後追い星をやめた日」ネタバレ【プリシラ、アル、シュルトの出会い】

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親龍王国ルグニカの南西部にある、バーリエル領の危険について解説されます。

北のグステコ聖王国 ・厳しい寒さと険しい山脈の国
・牧畜と魔鉱石の採掘、加工で生計を立てる
・霊峰パルドキアの山頂には四大精霊「聖獣オドグラス」が君臨
・オドグラスがグステコの代表である「聖王」を国民の中から選出
西のカララギ都市国家 ・西方地域は四百年前まで小さな国が乱立
・ホーシンが経済力で全ての国を傘下にし、国を都市と変えさせる
・ホーシンを代表とするカララギ都市国家を誕生させる
・経済力と人材により国が栄え、容易に手出しできない国になる
南のヴォラキア帝国 ・帝国主義で皇帝が全てを決める
・皇帝は子供を多くなし、時代の皇帝は子供同士の殺し合いで決める
・肥沃な大地と安定した気候で国を維持することができる
・外交はしないが、領土拡大の野心を持ち、ルグニカとは諍いが絶えない

プリシラが領地を栄させる

ヴォラキア帝国との領地にほど近いバーリエル領は、ライプという年老いた貴族が治めていましたが、民衆からの評判は最悪でした。

  • 高い税率
  • 領民を思わない法律
  • 反乱に対する激しい見せしめ

領民は、長年の諦観により、領主への反骨心さえ忘れている状態でした。

プリシラは、ライプの後妻としてバーリエル領に入ります。

領土の農地に赴き、最も貧相な状態の農地を持つ男に対してアドバイスを送ると、その一ヶ月後に農地が驚くような豊作を迎えます。

以来、領民はプリシラを「太陽姫」と尊敬し、親しみを込めて接するようになりました。

アルがプリシラの騎士になる

バーリエル領の男爵夫人の騎士を募集する、身分不問の武闘大会アルは傘下します。

そこでプリシラの目に留まり、プリシラの騎士として仕えるようになりました。

騎士となって数日、領民のプリシラに対する親しみに驚きながら、自分がプリシラの騎士だと説明します。

屋敷でシュルトが登場

シュルトは、プリシラが農村で拾って来た孤児でした。

  • アルの三ヶ月前にプリシラに拾われる
  • 農村の孤児で死亡する寸前
  • 磨けば光ると見込まれる
  • 少年執事としてプリシラに仕える

シュルトは、自分を救ってくれた女神を守る騎士として、アルを見つめます。

アルの心は、純粋にプリシラの騎士としてではなく、別の思惑がありました。

  • 魔女の脅威は自分が一番身をもって知っている
  • 目的のために他の全てを犠牲にすることが悲願の成就に必要

二人が話す談話室にプリシラが現れ、シュルトがお茶を用意しに部屋を出ました。

プリシラは、シュルトが戻ってくるまでの間に、「悪巧み進んでいるのか?」とアルが周囲を嗅ぎ回っていると知っていると告げます。

そして、その上でアルを咎めることもせず、存分に周りと比較して妾の偉大さを認識すれば良いと笑いました。

書斎でライプ・バーリエルと会話する

アルは領主であるライプに呼び出され、本の匂いが充満する書斎に入ります。

  • プリシラの別名は「血染めの花嫁
  • 過去に7度結婚しており、その全員が死亡
  • プリシラが王選候補者だったために娶った
  • プリシラの周りを自分の味方で囲い込もうとしている
  • シュルトもアルも厚遇する

アルは自分の目的のために、ライプにつくことを決めます。

しかし、アルの脳裏にいるプリシラはその決断さえ笑って見ていました。

「騎士」ギリアン・エンデュミオンがバーリエル領を訪れる

ライプが「騎士」ギリアンを招き、プリシラと引き合わせます。

  • ギリアンは貴族エンデュミオン家の三男
  • ライプが時間をかけて手に入れた手駒の一つ
  • プリシラのお伴に、ギリアンをつけたいと話す

ギリオンは名竜の雰囲気を醸し出す地竜と共に、プリシラと二人乗りで颯爽と走り出しました。

ライプがアルに、ギリアンを読んだ理由と今後の方針について説明します。

  • プリシラの騎士にはギリアンになってもらう
  • 王族以外が王になろうとするのだから、民衆が受け入れやすい偶像が必要
  • アルには別の立場で屋敷に残ってもらう
  • プリシラには呪いをかけ、自分の傀儡とし、自分が実権を握る

シュルトが激怒し、ライプに襲いかかりますが、逆に倒されて炎で殺されそうになります。

その瞬間、アルがシュルトを庇うように立ちました。自分の目的のためならライプの側につく方が得だと考えていましたが、シュルトに「アル様もプリシラ様が好きなのですね」と言われ、自分の気持ちに気付きました。

アル vs ライプ

ライプは、若い頃はボルドーにも引けを取らぬ戦働きをしていた実力者でした。

手に持つ短筒は魔法を増強する「ミーティア」で、アルは自分の不利を判断し、「条件が整っている」と考えて「切り札」を切ります。

  • ライプがミーティアで魔力を5倍以上に高めた炎魔法「ゴーア」を放つ
  • アルに直撃し、焼け死ぬ
  • 部屋の外に出ようとすると、アルの声が聞こえる
  • 何度も何度もその場面が繰り返される

繰り返される場面にライプが心を折り、ついにアルに「殺してくれ」と悪夢からの解放を望みます。

アルが青龍刀をライプの首に振り切りますが、それでも場面は繰り返し続けます。

プリシラの帰還

アルは正気を失ったライプを担いで書斎を出て、玄関ホールに向かいます。

そこには屋敷の使用人、シュルト、そしてプリシラギリアンがいました。

アルは、この場では切り札の「条件」が整っていないと思案します。

  • ギリアンがライプの姿を見て、アルに襲いかかろうとする
  • プリシラが陽剣を抜いて、ギリアンだけを燃やし尽くす
  • 屋敷の使用人は既にライプからプリシラ側についていた

シュルトがプリシラの無事を喜んで、泣いて抱きつきます。

プリシラはシュルトを受け入れ、アルに、当たり前のことだが、よくぞ妾を選んだと褒めました。

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