The Lost Daughter(ロスト・ドーター)【Netflix (ネトフリ)独占配信】 あらすじ考察感想評価ネタバレ
『The Lost Daughter(ロスト・ドーター)』2021年12月31日ネトフリ独占配信決定!
『The Lost Daughter(ロスト・ドーター)』
日本公開年月日:2021年12月31日ネトフリ独占配信です!!
「The Lost Daughter(ロスト・ドーター)」あらすじと予告編
引用:Netflix
ある女性のビーチでの休暇は、偶然出会した若い母親に夢中になったことで、過去の秘密と向き合わざるを得なくなり、暗転していき・・ (Netflix)
子育ての責任って、人を押し潰すものよ。
「The Lost Daughter(ロスト・ドーター)」の評価
出典元:IMDb
IMDbでは6.7/10。
出典元:rottentomatoes
ロッテン・トマトでは92%となっています。
ロッテントマトは映画評論家による映画レビューをまとめたサイトで、赤いトマト→トマトメーターが60%以上。緑のトマト→トマトメーターが59%以下。フレッシュトマト認定→トマトメーターが75%以上かつトップ評論家の評論が5個以上入っているもの。ポップコーン→観客による評価。となります。
「The Lost Daughter(ロスト・ドーター)」を期待する声・レビュー
Watched Maggie Gyllenhaal’s directorial debut THE LOST DAUGHTER, such a great movie about motherhood. Olivia Colman (of course!) is AMAZING in it. L pic.twitter.com/t89d6xKLh0
— Tom and Lorenzo (@tomandlorenzo) November 24, 2021
マギー・ギレンホールの監督デビュー作「THE LOST DAUGHTER」を観ましたが、母性についての素晴らしい映画でした。オリビア・コールマン(もちろん!)の演技も素晴らしいです。
— Tom and Lorenzo
When your quote is the leading quote on The Lost Daughter FYC!!
I love this movie so much and those are my words!!!! pic.twitter.com/U6zCgXZHaN
— Yolanda Machado (@SassyMamainLA) November 17, 2021
この映画が大好き!それだけよ!
— Yolanda Machado
「The Lost Daughter(ロスト・ドーター)」登場人物とキャスト紹介
監督・脚本はマギー・ギレンホール、出演はオリビア・コールマン、ジェシー・バックリー、ダコタ・ジョンソン、エド・ハリス、ピーター・サースガード、ダグマラ・ドミンチク、ポール・メスカル。
監督は、マギー・ギレンホール。彼女の長編監督デビュー作となります。
「世界中で、女性として経験することというのは本当にいろんなことがありますよね。自分自身、気付いてさえもいないかもしれない。私たち(女性)は、生まれながらにして黙っていることを求められているような気がします」
マギー・ギレンホール
Olivia Colman is a powerhouse as Leda in #TheLostDaughter. 🍊
In select theaters December 17 and on Netflix December 31. pic.twitter.com/kDccgv0dFB
— the LOST DAUGHTER (@thelostdaughter) November 22, 2021
主演は オリビア・コールマン。ゾワゾワっとする彼女の悲痛な演技は必見です・・。
「The Lost Daughter(ロスト・ドーター)」のネタバレなしの感想
引用:Netflix
この『ザ・ロスト・ドーター』は、
イタリアの女流作家エレナ・フェッランテによる同名小説の映画化されたもので人生を左右する旅に出た母親をメランコニックに描く物語です。
一人で海辺の休暇を過ごしていたレダは、浜辺で見ていた若い母娘のことが気になってしまう。彼らの魅力的な関係(そして彼らの騒々しく威嚇的な大家族)に圧倒されながらも、レダは母親になったばかりの頃の恐怖、混乱、激しさに関する自分の記憶に圧倒される。衝動的な行動がレダを奇妙で不吉な自分の心の世界へと突き落とし、若い母親として行った型破りな選択とその結果に向き合うことになる。
「The Lost Daughter(ロスト・ドーター)」のネタバレ感想・考察
【ここからは物語の核心を含むネタバレとなります。閲覧される場合はご注意ください。】
※ただ、このネタバレは本作品を観た管理人が解釈して内容を述べ、映画の断面を捉えてるに過ぎません。興味の沸いた方は是非本編をご覧くださいませ。
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物語は、育児に追われる日々に嫌気が差して我が子を捨てた経験のある中年女性・レダが、バカンスのため海辺の町を訪れるところから始まります。
レダはそこで、かつての自分と同じく母親であることに疲労や苦痛を感じている若い女性・ニーナと出会うのですが、ふと魔が差して彼女の娘が大切にしている人形を盗んでしまいました。
その後レダは似たような悩みを抱えていた先輩としてニーナとの距離を詰めますが、人形を返却した際自分が盗んだ犯人だと明かしたところ激怒されてしまいます。
謝罪するも受け入れられなかったレダは宿泊先を出て行き、それから自身の娘に電話をかけたのでした。
教授職に就いているアラフィフの女性・レダは、海辺でバカンスを過ごすため、ギリシャのとある町へやって来ました。
到着した次の日、さっそく滞在先からほど近い場所にあるビーチへ向かったレダは、そこで幸せそうな親子を見かけます。
レダはその若い母親・ニーナと彼女の幼い娘・エレーナにかつての自分と我が子の姿を重ねていました。
ただしこの時レダの胸にこみ上げていたのは懐古の念などではなく、むしろ暗く苦いものでした。
その次の日もビーチへ出かけたレダは、ニーナの夫・トニーとその親族から、彼らが水入らずで過ごすためにこの場から立ち退くよう要求されてしまいます。
しかもレダがそれを突っぱねると、キャリーという名の女性から激しく罵られてしまったのです。
どうやら彼女は妊娠中で気が立っていたようで、しばらくしてから先ほどの態度を謝ってきました。
レダはその謝罪を受け入れ、自身も母親であることを明かし、先輩ママらしく子育てについて語ったのでした。
そんなトラブルがあった次の日、平和なはずのビーチでさらなる騒動が起こります。
ニーナたちが目を離した隙に、エレーナがどこかへ行ってしまったのです。
レダは、自身の娘も幼い頃こうして行方が分からなくなり、必死に探し回ったことを思い出しながら、捜索の輪に加わります。
結局、1人死角となっている岩場で遊んでいたエレーナを発見したのはレダでした。
レダはニーナたちから深く感謝されますが、どういうつもりなのかエレーナのお気に入りの人形を盗み、そのまま持ち帰ってしまいます。
しかもその翌日、偶然おもちゃ屋で会ったニーナたちに、人形は見つかるから買わない方が良い・・・と確信めいたアドバイスまで送ったのです。
この時ニーナは逃げ場のない母親としてのプレッシャーに耐えかね、非常に疲れている様子でした。
学生の身で結婚し、2人の娘を産んだレダには、子どもがいることで生活に余裕がなくなり、苛立ってしまう気持ちが良く分かります。
ニーナへの共感から、レダはまだ幼い我が子を置いて家を出た過去を彼女に対して明かしました。
3年間、子どもたちに会いに行くことすらせず自由を謳歌したというレダにある種の安心を覚えたのか、ニーナもまた鬱屈した胸の内を正直に吐露します。
そんなニーナに何を思ったのか、レダは唐突に例の人形を返しました。
さらにその人形は出来心から自分が盗んだことを告白したレダに、当然ニーナは憤慨します。
レダは自分には母性がないのだと言いながら謝罪しました。しかし怒り心頭のニーナは彼女を許さず、罵声を浴びせたあげくに暴力まで振るったのです。
逆上したままニーナは去り、その後レダはこの海辺の町から引き上げようとします。
しかし、結局一晩を砂浜で過ごし、それから娘に電話をかけて他愛もない話をしたのでした。
本作は、率直に言ってしまえば幻想に支えられている部分の大きい母性というものについて真っ向から問う挑戦的な意欲作で、とりわけ子供を持つ女性の心を容赦なくえぐる内容となっています。
美しく開放的な夏のビーチが舞台であるにも拘わらず全編を通して流れる不穏な空気と、主演のオリヴィア・コールマンさんの繊細かつ真に迫った演技が合わさって、現実に起きていることをそのまま映像にしたのではないかと錯覚してしまうほど凄まじい臨場感は、一見の価値があります。